ブカヴ(Bukavu、[boukavou])はコンゴ民主共和国東部の都市。南キヴ州の州都。海抜1500mの高原に位置し、穏やかな気候である。キヴ湖の東南岸に位置し、ルジジ川をはさんでルワンダのチャンググの町と接している。人口は約245000人であり、他に25万人以上がブカヴ都市圏に在住している。
気候
ケッペンの気候区分においてブカヴは、サバナ気候 (Aw)に属する[2]。
ブカヴの気候
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月 |
1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
年
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平均最高気温 °C (°F)
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25 (77)
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25.1 (77.2)
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25.1 (77.2)
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24.6 (76.3)
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24.7 (76.5)
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25 (77)
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25.7 (78.3)
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26.8 (80.2)
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26.6 (79.9)
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25.6 (78.1)
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25 (77)
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24.8 (76.6)
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25.33 (77.61)
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日平均気温 °C (°F)
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19.8 (67.6)
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19.9 (67.8)
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19.9 (67.8)
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19.6 (67.3)
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19.9 (67.8)
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19.6 (67.3)
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19.5 (67.1)
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20.4 (68.7)
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20.5 (68.9)
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20.1 (68.2)
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19.8 (67.6)
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19.7 (67.5)
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19.89 (67.8)
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平均最低気温 °C (°F)
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14.7 (58.5)
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14.7 (58.5)
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14.7 (58.5)
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14.7 (58.5)
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15.1 (59.2)
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14.2 (57.6)
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13.4 (56.1)
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14 (57)
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14.5 (58.1)
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14.7 (58.5)
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14.6 (58.3)
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14.6 (58.3)
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14.49 (58.09)
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降水量 mm (inch)
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135 (5.31)
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137 (5.39)
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170 (6.69)
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165 (6.5)
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103 (4.06)
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34 (1.34)
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17 (0.67)
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52 (2.05)
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110 (4.33)
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151 (5.94)
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172 (6.77)
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145 (5.71)
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1,391 (54.76)
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出典:Climate-Data.org, 標高: 1490m[2]
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歴史
ブカヴは1901年に、ベルギーの植民者の手によって、コステルマンヴィル(仏: Costermansville)・コステルマンススタット(蘭: Costermansstad)という名で建設された。1922年にこの地方の主都となり、1953年に現市名となった。
ルワンダ紛争の際は、隣接するルワンダから大量の難民が流入し、フツ族の難民キャンプが建てられた。しかしフツ族系ゲリラがルワンダ侵攻を繰り返したため、ツチ族系のルワンダ政府は反政府ゲリラのコンゴ・ザイール解放民主勢力連合 (AFDL)を支援し、ブカヴもAFDLの支配下に置かれた。その後、政権を取ったAFDLが反ルワンダの姿勢をとったため、ルワンダはバニャムレンゲ系の反政府組織コンゴ民主連合(RCD)を支援し、ブカヴはRCDの手に落ちた。その後、2003年にはいったん和平が成立しブカヴは政府の手に戻ったものの、2004年にはRCDのローラン・ンクンダが再び政府から離反し、2004年5月にブカヴは再度RCDの手に落ちた。
経済
穏やかな気候と美しい景観に恵まれ、観光地として期待されていたが、コンゴ及びルワンダの政情不安により、観光業の成長は絶望的な状態である。国境の町であり、コンゴ民主共和国の玄関口ともなっているが、ゴマ (コンゴ)やキサンガニへと続く道路は相次ぐ内戦でほぼ崩壊している。
出身有名人
出典