フーベン (チロル州)
フーベン(Huben)は、オーストリア共和国チロル州イムスト郡にある村落。行政上は基礎自治体・レンゲンフェルトの一部であり、2011年時点の人口は1,235人である[1]。 地理村は海抜1189 mのところにあり、エッツタールの谷を開くレンゲンフェルト盆地の南端、エッツタール川の左岸に位置する。レンゲンフェルト中心部の南にあり、フーベンを起点とするトレッキングコースがある[2]。トレッキングのほか、ハイキング、マウンテンバイク、登山、乗馬、ラフティングなどもできる[3]。スキーリゾートのゼルデンまでは自動車で数分の距離である[3]。 フーベンはアストレーン(Astlehn)、ルンホフ(Runhof)という村落、アッシュバッハ(Aschbach)、ゴットシュグート(Gottsgut)、ミュール(Mühl)、ヴィンクレ(Winkle)というハムレット、ブルッゲン(Bruggen)、ブルクスタイン(Burgstein)、ブラント(Brand)という小集落のほか、アルメレン牧場、2軒のアルペンガストホーフ、避難所、いくつかの牧草地がある。 歴史フーベンという地名は、家族を養う農場である、フーベ(Hube)に由来すると見られ、1317年にその名が記録されている[4]。 谷底に位置するため、フーベンはたびたびエッツタール川の氾濫被害を受けてきた。エッツタール川は、本来は谷の西縁を流れ、当時のフーベンは川の右岸に位置していた。1678年7月16日にロフェナー氷湖が決壊し、ほぼすべての住宅と教会が破壊された[5]。1868年には住宅2棟とチャペルが洪水で失われ、1877年には数度の落石で埋没し、ウィーンの中央政府は住民のハンガリーへの転居を進めようとした。しかし住民の抵抗により実現しなかった[4]。 エッツタール・フーベン教区教会(聖マーティン教会)は、1679年に再建され、1805/06年に人口増加のため拡張した[6]。1891年にフーベンは独立した教区に昇格した[4]。 脚注
参考文献
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