フラメンコ・ア・ゴー・ゴー
『フラメンコ・ア・ゴー・ゴー』(Flamenco.a.Go.Go)は、アメリカ合衆国のギタリスト、スティーヴ・スティーヴンスが1999年に発表した、自身のソロ・プロジェクトとしては2作目に当たるスタジオ・アルバム。音楽的にはアコースティック/フラメンコ色が取り入れられている[1]。 背景スティーヴンスは少年時代、親が紹介したギター教師に対し「俺が興味を持てない曲ばかり教えようとした。俺はジミ・ヘンドリックスの曲を習いたかった」と不満を抱いていたが、12歳の頃に参加したサマー・キャンプで、ルーマニア人のギター教師に感銘を受け、それを機にフラメンコを聴くようになったという[3]。また、1998年に発売されたコンピレーション・アルバム『Gypsy Soul: New Flamenco』には、ボジオ・レヴィン・スティーヴンス名義による曲「Duende」を提供している[4][5]。 スティーヴンスは1998年、Vasのアルバム『Offerings』にナイロン弦ギターの演奏とソングライティングで参加しており[6]、本作のレコーディングにはVasのアザム・アリとグレッグ・エリスが参加した。また、本作の制作当時、スティーヴンスは氷室京介のバック・バンドに参加しており、収録曲「デメンチア」は、氷室の横浜スタジアム公演におけるライヴ録音である[5]。 2001年には、DVD-Audio盤もアメリカで発売された[7]。 評価・影響Matthew Greenwaldはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「スティーヴンスは主にナイロン弦のギターを使用して、蛇の如く自由奔放に絶妙な演奏をしている。更に、『フラメンコ・ア・ゴー・ゴー』はダンス・レコードとも言える内容で、そのリズムやテンポは、疑いなくどんな聴き手も惹き付けるだろう」と評している[8]。また、『CDジャーナル』のミニ・レビューでは「年輪を実感の充実作」と評されている[1]。 タイトル曲は、日本のスポーツニュース番組『すぽると!』内のコーナー「マンデーフットボール」でBGMとして使用され、2018年にはサッカーアンセムを集めたコンピレーション・アルバム『ウーラー!! フットボール』にも収録された[9]。 収録曲特記なき楽曲はスティーヴ・スティーヴンス作。
日本盤ボーナス・トラック
参加ミュージシャン
脚注
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