フジキ
フジキ(藤木[3]、学名: Platyosprion platycarpum)はマメ科フジキ属の落葉高木。和名の由来は、葉がつる植物のフジの葉に似るので「藤木」の名がある[3][4]。別名、ヤマエンジュ(山槐)[5][3][6]。 特徴日本の本州(福島県以南の中部から西部)、四国、九州、対馬に分布し、日本以外では中国に分布する[7][3][4]。山地の湿気のある山中にまれに生える[3][6]。 落葉広葉樹の高木[6](夏緑高木[7])。幹は直立して、高さ10 - 20メートル (m) くらいになる[6][4]。樹皮は灰褐色でなめらか[4]。枝は皮目が多く[4]、若い枝は表面には毛が生えている[4]。 葉は互生し、奇数羽状複葉で長さ20 - 30センチメートル (cm) 、3 - 17個の小葉をつける[5]。小葉はフジのように対生せずに互生し、長さ4 - 8 cmの卵状長楕円形で先端はとがっている[5][3]。葉表は緑色[5]、葉裏は淡緑色で、脈に沿って白い短毛があるほかは無毛である[6]。 花期は夏(6 - 7月)[6][4]。枝の先に12 - 25 cmの総状花序あるいは円錐花序をつけ[5][6]、白い蝶形花を房状に咲かせる[3]。花は長さ12 - 15ミリメートル (mm) 、萼は褐色、雄蕊は10本あり離生している[5]。果実は長さ4 - 9 cmの豆果で、扁平な長楕円形、両側に翼がある[8][3][6]。 冬芽は互生し、裸芽が黒褐色の毛に覆われ、葉柄の基部に包まれて越冬する(葉柄内芽)[6][4]。さらに灰白色の薄い紙状の袋に包まれて冬の間保護されている[3][4]。枝の先には仮頂芽をつける[4]。葉痕は冬芽を囲むようなO字形で、維管束痕が3個ある[4]。 材は建築や細工物に用いる[5]。辺材は白色で、心材は黄色である[5]。 ギャラリー
脚注
参考文献
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