フェリーニューこしき
フェリーニューこしきは、甑島商船が運航するフェリー。九州本土と甑島列島を結ぶ航路に就航している。 概要先代のフェリーこしきの代船として建造され、2002年10月に就航した。 下甑島長浜港から途中上甑島里港を挟んで串木野港へと、1日2往復運航されており、上り2便のみ里港に寄港しないダイヤとなっている。かつては、中甑港(上甑島)、鹿島港、手打港(ともに下甑島)にも寄港していたが、中甑港と手打港への寄港は2012年4月のダイヤ改正で廃止され、2023年4月のダイヤ改正で鹿島港への寄港も廃止された[1]。
船内は、1F中央にエントランス、案内所、トイレを備え、船首方は2等椅子席、船尾方は2等カーペット席、船尾デッキにベンチ席が配置されている。2Fは2等指定席としてカーペット席、ソファ席が配置されている。バリアフリー対応船として建造されており、車両甲板と船室を連絡するエレベーターが左舷中央に設置されているほか、車椅子スペースを備える。船内には自動販売機が設置されている。 車両甲板は、船首バウバイザー、船尾中央にランプを備える。 事故・インシデント可動橋への衝突2011年9月28日、14時36分ごろ、下り1便で運航中だった本船が長浜港のフェリー岸壁に着岸する際、通常は防波堤手前0.25海里で減速してからフィンスタビライザーを収納して接近していたが、事故当日はうねりが大きかったため、船体動揺を防止する目的で防波堤通過までフィンスタビライザーを使用した状態で接近したところ、行きあしを制御することができず、船首から可動橋へ衝突した。本船は船首バウバイザーに小破口を伴う凹損、可動橋は桁が曲損し取り付け部も破損した[2]。可動橋が損傷したため、同年12月20日まで長浜港での車両の乗降が中止となり、下り2便については鹿島港に寄港する臨時ダイヤで運航された[3]。 運航阻害2014年6月16日、7時50分ごろ、上り1便で運航中だった本船の右舷主機のプレート式潤滑油冷却器のガスケット部分から潤滑油が漏洩した。右舷主機が運転できなくなったため、串木野港入港後、以後の運航を取りやめた。漏洩の原因は、伝熱プレートの端部の変形であった[4]。 脚注
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