フェイス・ノー・モア (Faith No More) は、アメリカ合衆国出身のオルタナティヴ・ロックバンド。
結成は1979年まで遡り、オルタナティヴ系の先駆けとして活動、1990年代に開花した。一度解散したが、2009年から11年ぶりに再始動。以降断続的に活動している。
略歴
- 1982年、ロディ・ボッタム (キーボード)が加入し、更に「フェイス・ノー・モア (Faith No More)」と改名してバンド名が固まる。
- 1992年、4thアルバム『エンジェル・ダスト』をリリース。
- 1993年、ギタリストのジム・マーティンが解雇される。
- 1995年、5thアルバム『キング・フォー・ア・デイ』をリリース。トレイ・スプルアンスが脱退し、新ギタリストとしてキーボード・ローディーのディーン・メンタが加入する。プロモーションのために大規模なワールドツアーに繰り出すものの、メンバーが期待したほど売り上げは伸びず。
- 1997年、6thアルバム『アルバム・オブ・ザ・イヤー』をリリース。
- 1998年に解散した後、ベスト・アルバム『フー・ケアーズ・ア・ロット〜グレイテスト・ヒッツ』を発表。
- 2009年、解散前のラインナップで約10年ぶりに再結成を果たし[2]、『Download Festival 2009』に出演するなど、ライブ活動を展開。
- 2015年に18年ぶりとなる7thアルバム『ソル・インヴィクタス』を発表[4]。
- 2017年、アルバムデビュー当時の旧メンバー、チャック・モズレー(ボーカル)が死去[5]。
サウンド・スタイル
キーボードを主体としたHR/HMを基本としながらも、ファンク・ラップ・ソウル・プログレなど、様々な要素を内包したサウンドを展開している。1990年代以降の、オルタナティヴ・ロックといった用語が確立されるまで、ジャンルの分類が困難な面もあった。1988年にマイク・パットンが加入してからは更に音楽性の幅を広げ、ファンクメタルからカントリー・バラードまでこなす。
メンバー
現ラインナップ
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マイク・パットン(Vo) 2010年
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ジョン・ハドソン(G) 2010年
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ビリー・グールド(B) 2009年
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マイク・ボーディン(Ds) 2009年
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ロディ・ボッタム(Key) 2009年
旧メンバー
- マイク・モリス - Mike Morris (ボーカル、ギター) (1979年-1982年)
- Wade Warthington (キーボード) (1979年-1981年)
- コートニー・ラブ - Courtney Love (1964年7月9日 - )(ボーカル) (1982年-1984年)
- マーク・ボウエン - Mark Bawen (ギター) (1983年)
- チャック・モズレー - Chuck Mosley (ボーカル) (1984年-1988年) 2017年死去
- ジム・マーティン - "Big" Jim Martin (1961年7月21日 - )(ギター) (1983年-1993年)
- トレイ・スプルーアンス - Trey Spruance (ギター) (1993年-1995年)
- ディーン・メンタ - Dean Menta (ギター) (1995年-1996年)
ディスコグラフィ
スタジオ・アルバム
- 『ウィー・ケア・ア・ロット』 - We Care a Lot (1985年)
- 『イントロデュース・ユアセルフ』 - Introduce Yourself (1987年)
- 『ザ・リアル・シング』 - The Real Thing (1989年)
- 『エンジェル・ダスト』 - Angel Dust (1992年)
- 『キング・フォー・ア・デイ』 - King for a Day... Fool for a Lifetime (1995年)
- 『アルバム・オブ・ザ・イヤー』 - Album of the Year (1997年)
- 『ソル・インヴィクタス』 - Sol Invictus (2015年)
ライブ・アルバム
- 『ライヴ・アット・ザ・ブリクストン・アカデミー』 - Live at the Brixton Academy (1990年)
コンピレーション・アルバム
- 『フー・ケアーズ・ア・ロット〜グレイテスト・ヒッツ』 - Who Cares a Lot? (1998年)
- Very Best Definitive Ultimate Greatest Hits Collection (2009年)
日本公演
脚注
外部リンク