フィリプ・クライノビッチ
フィリプ・クライノビッチ(Filip Krajinović, セルビア語: Филип Крајиновић, 1992年2月27日 - )は、セルビア・ソンボル出身の男子プロテニス選手。まだATPツアーでシングルス・ダブルスともに優勝はない。自己最高ランキングはシングルス26位。ダブルス201位。身長185cm。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。 選手経歴ジュニア時代5歳から地元のテニスクラブである「TK Žak」でテニスを始める。2006年、オレンジボウル国際テニス選手権で4回戦進出をする。そこでバーナード・トミックに敗れる。2007年、フロリダ州のブレイデントンにある権威あるニック・ボロテリー・テニスアカデミーと契約を結ぶ。同年、パンチェヴォ、アトランタ、テキサス、ボカラトンで4つのジュニアタイトルを獲得した。 2008年 プロ転向2008年、ロヴェルヴァルでジュニアタイトルを獲得する。その後ジュニアグランドスラムでは2008年全仏オープンでは3回戦でエフゲニー・ドンスコイに敗れた。2008年ウィンブルドン選手権ではベスト4進出。準決勝では後に優勝するグリゴール・ディミトロフに敗れた。2008年全米オープンでもベスト4進出。準決勝ではデビン・ブリットンに敗れた。 2009年 ツアー本戦参戦ジュニア時代を通して、54勝9敗を記録して、2009年2月にはジュニア世界ランキング6位に達した。セルビア・オープンではワイルドカードによりATPツアー本戦初出場を果たす。1回戦でマルセル・グラノリェルスにフルセットで敗れた。夏にはチコ (カリフォルニア州)、ロチェスター (ニューヨーク州)、サン・セバスチャンの3大会で準優勝を飾った。年間最終ランキングは356位。 2011年 怪我による手術2011年の最初の4ヶ月を昨年から続いている肩の怪我により欠場。5〜6月にも復帰を試みたが、7月14日に長続きしている怪我を治すために手術を選択した。年間最終ランキングは1404位。 2012年 グランドスラム初出場世界ランキング1403位からシーズンスタート。ITF男子サーキットからATPチャレンジャーツアーに切り替えてプレーするようになった。4大大会では全仏オープンで予選を勝ち上がり初出場を果たす。年間最終ランキングは416位。 2013年 好調フューチャーズでクレー4大会(ポーランドF5、モロッコF4、モロッコF5、ハンガリーF2)準優勝を飾った。年間最終ランキングは226位。 2014年 トップ100入り2014年4月6日にハーリンジン (テキサス州)(15k)でのフューチャーズで初優勝を果たした。続いてリトルロック (アーカンソー州)でのフューチャーズでもフューチャーズ2勝目を挙げ、サラソータ (フロリダ州)でのATPチャレンジャーツアーでも決勝進出。決勝ではニック・キリオスに6-7(8), 4-6のストレートで敗れ、準優勝となったが、6月と8月でのイタリアのチャレンジャー大会では優勝した。さらに2014年全米オープン男子シングルスの本戦出場権を手にしてトップ100入りを果たした。年間最終ランキングは101位。 2015年 デビス杯ベスト82015年全豪オープンで初の本戦ストレートイン。サム・グロスに3-6, 6-7(4), 4-6のストレートで初戦敗退となった。2015年全米オープンで1回戦でアレハンドロ・ゴンサレスを6-4, 6-0, 6-4のストレートで破り、グランドスラム初勝利を挙げた。2回戦では第7シードのダビド・フェレールに5-7, 5-7, 6-7(4)のストレートで敗退するも、今季の活躍が認められてデビスカップセルビア代表に選抜され、チームのベスト8進出に貢献した。年間最終ランキングは101位。 2016年 2年連続デビス杯ベスト82年連続でデビスカップセルビア代表として参戦し、ベスト8進出。5月の初旬と6月にツアー参戦するも、9月には長続きしている怪我のためツアーを早めに終了することになった。その結果トップ200陥落した。年間最終ランキングは237位。 2017年 マスターズ準優勝2017年パリ・マスターズでは予選から勝ち上がり、準々決勝ではラファエル・ナダルが棄権したため、ベスト4に進出。準決勝ではジョン・イスナーを 6-4, 6-7(2), 7-6(5)で破り決勝に進出した[1]。決勝ではジャック・ソックに 7-5, 4-6, 1-6 で敗れ準優勝となった。大会後のランキングでは自己最高の33位を記録している。年間最終ランキングは34位。 2018年 トップ30入り年間最終ランキングは95位。 2019年 ツアー3度目の決勝進出年間最終ランキングは40位。 2020年 マスターズベスト8年間最終ランキングは31位。 2021年 ツアー4度目の決勝進出年間最終ランキングは42位。 2022年 ツアー5度目の決勝進出年間最終ランキングは54位。 2023年年間最終ランキングは311位。 ATPツアー決勝進出結果シングルス: 3回 (0勝3敗)
成績
W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.
大会最高成績
脚注
外部リンク
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