フィジー・ドル
フィジー・ドルは、フィジーの通貨。補助単位はセントで、1ドル=100セントである。1969年から発行されている。 概要1867年から1873年にかけて、最初のフィジー通貨としてフィジー・ドルが発行されたものの、フィジーがイギリス領になったため通貨はイギリス・ポンドに、さらにフィジー・ポンドになり、再びフィジー・ドルがフィジーの通貨となったのは1969年のことだった。この際、1フィジー・ポンド=2フィジー・ドルのレートで交換が行われた。 1969年に1、2、5、10、20セント硬貨が発行され、1975年には50セント硬貨が、1990年にはアルミニウム青銅の1ドル硬貨が発行された。紙幣は、1969年に50セント及び1、2、5、10、20ドル紙幣が発行された。1980年には50セントが硬貨に置き換えられ、1995年には1ドルが硬貨に置き換えられるとともに50ドル紙幣が発行され、2007年には100ドル紙幣が発行された。 なお、フィジーは1987年に英連邦王国から脱退しているにもかかわらず、硬貨・紙幣にはイギリス女王(フィジー女王でもあった)エリザベス2世の肖像画が描かれている。 2013年現在発行されている新紙幣、新硬貨にはフィジーの動植物の意匠に変更されている。新硬貨には、5セント:ヌクァ・ロロ(魚)、10セント:ベカ・ミリミリ(コウモリ)、20セント:カカ(インコ)、50セント:ヴァラヴォセ(魚)、1ドル:ヴォカイ(イグアナ)、2ドル:ガニヴァツ(タカ)が描かれており、新紙幣は、5ドル:クラワイ(インコ)、10ドル:ベリ(魚)、20ドル:カカウニガウ(ウミドリ)、50ドル:タンギモウジア(花)が描かれている。 また、2013年に旧5ドル紙幣の使用は終了しており、ポリマー製の新紙幣のみが使用されている。 2ドル紙幣も流通しておらず、硬貨のみが使用されている。
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