ファン・フェルナンデス諸島

ロビンソン・クルーソー島
チリの島

ファン・フェルナンデス諸島(ファンフェルナンデスしょとう、英語:Juan Fernandez Islands、- 群島とも)とは、チリの沖合い約670キロメートルの太平洋上のロビンソン・クルーソー島(旧名マサティエラ島)、アレハンドロ・セルカーク島英語版サンタ・クララ島英語版の3つの島からなる島々。行政上はバルパライソ州に属する。岩肌がむき出した地形の火山性の諸島である。南緯33度西経80度付近に位置し、チリ本土との間にはペルー・チリ海溝があってペルー海流が北上する。

概要

1574年か1563年ごろにスペイン航海者フアン・フェルナンデス英語版によって発見された。

ファン・フェルナンデス諸島は国立公園に指定されており、諸島には11種の国有鳥類を始め、一度は絶滅しかけたファンフェルナンデスアシカが生息している。

面積182平方キロメートル、中心地はロビンソン・クルーソー島のサン・ファン・バウティスタである。

18世紀初頭にスコットランド人航海長アレキサンダー・セルカーク置き去り刑にされ、その後、救助されるまでの4年間、一人で生きていたことで知られ、アレハンドロ・セルカーク島は、彼の名前に由来する[1]。また、セルカークの経験をモデルにダニエル・デフォーの小説『ロビンソン・クルーソー』が書かれたと考えられており、諸島最大の島(93平方キロメートル)だったマサティエラ島は、1966年にロビンソン・クルーソー島と改名された。

島々にはラクトリス・フェルナンデジアナ英語版木生シダThyrsopteris elegans英語版Cuminia eriantha var. fernandezia英語版キャベツノキ英語版ロビンソンクルーソーパーム英語版Megalachne英語版属、Podophorus bromoides英語版Robinsonia英語版属、Selkirkia berteroi英語版Centaurodendron英語版属などの131種の固有種の植物が生え、特に森林での植物種は100%が固有種である。一帯にはフェルナンデスベニイタダキハチドリフェルナンデスカラタイランチョウ英語版フェルナンデスオットセイ英語版などの動物が生息しており、1977年にユネスコ生物圏保護区に指定された[2]

交通

ロビンソン・クルーソー島に ロビンソン・クルーソー飛行場英語版がある。

脚注

  1. ^ 歴史的漂流、5つの物語”. natgeo.nikkeibp.co.jp. 2024年12月10日閲覧。
  2. ^ Juan Fernandez Archipelago Biosphere Reserve, Chile” (英語). UNESCO (2020年2月12日). 2023年3月22日閲覧。

外部リンク

座標: 南緯33度38分23秒 西経78度51分04秒 / 南緯33.639630度 西経78.851204度 / -33.639630; -78.851204 (ファン・フェルナンデス諸島)