ピルマトゥエイア
ピルマトゥエイア(学名:Pilmatueia)は、前期白亜紀バランギニアンのアルゼンチンに生息した、ディクラエオサウルス科に属するディプロドクス上科の竜脚類。 発見模式種ピルマトゥエイア・ファウンデジは2018年に Rodolfo Coria らにより記載された。属名は標本が収集された Pilmatué に由来し、種小名は調査プロジェクトを支援した博物館の経営者 Ramón Faúndez を称えたもの。ピルマトゥエイアはバランギニアンのディクラエオサウルス科として初めて同定されたもので、白亜紀のディクラエオサウルス科として最初期のものでもある。後期ジュラ紀から前期白亜紀にかけてのディクラエオサウルス科の放散の一例である[1]。 前期白亜紀バランギニアンにあたるアルゼンチンのネウケン盆地 Mulichinco 層で化石が発見され、同一水準の層序から収集された明らかにディクラエオサウルス科の特徴を持つバラバラの骨格に基づく。 形態ピルマトゥエイア・ファウンデジは以下の特徴の組み合わせにより識別される[1]。
分類記載論文において、ピルマトゥエイア・ファウンデジはアマルガサウルスの姉妹群に位置付けられた[1]。2019年に発表された Gallina らによるバジャダサウルスの記載論文では、ピルマトゥエイアはアマルガサウルスとディクラエオサウルスおよびブラキトラケロパンが共通祖先から枝分かれするよりも早く分岐した生物とされている。下のクラドグラムは後者に基づく[2]。
出典
|