ビリー・ジーン・ジョーンズ

ビリー・ジーン・ジョーンズ(Billie Jean Jones、1933年 - ?)は、影響力の大きかったカントリー音楽歌手ハンク・ウィリアムズの2番目の妻。ジョーンズは、ルイジアナ州ボージャー・シティBossier City)の警察署長の娘だったが、1952年の夏に、ファロン・ヤングFaron Young)とともにテネシー州ナッシュビルへやって来てウィリアムズに見初められ、10月にルイジアナ州ミンデンMinden)において治安判事の前で誓約を交わしてウィリアムズと結婚した[1]。この時、既に2人とも離婚歴があった。

1953年の元日にウィリアムズが亡くなった後、ビリー・ジーンは、ウィリアムズの遺産と「ハンク・ウィリアムズの未亡人」という呼称をめぐってハンクの先妻オードリーと争うことになったが、和解金3万ドルを受け取り、それ以外の財産と呼称の使用を放棄した[2]

ビリー・ジーンは、ハンク・ウィリアムズとも親しかった人気カントリー歌手ジョニー・ホートンJohnny Horton)と1953年のうちに再婚し、以降ホートンのプロモーションに大きく貢献した[3]1964年にホートンは自動車事故で死去し、彼女は再び未亡人となった。こうした経過のため、ウィリアムズもホートンも、死去する前夜にはテキサス州オースティンの「スカイライン・クラブ (Skyline Club)」に出演し、ビリー・ジーンに別れのキスをしてから次の公演地へ自動車で向かい、途上で落命するという同じ運命をたどった、としばしば語られるが[4][5]、実際に生前のハンク・ウィリアムズが最後の公演をスカイライン・クラブで行なったのは1952年12月19日で、その後ウィリアムズはアラバマ州モンゴメリーの母の家に滞在しており、予定されていた12月31日の公演のために自動車で向かったのは、モンゴメリーからであった[6]

出典・脚注

  1. ^ Billie Jean”. www.sitewide.nl. 2011年4月7日閲覧。
  2. ^ Koon, Bill (George William) (January 2002). Hank Williams, So Lonesome. American Made Music Series. University Press of Mississippi. pp. 85. ASIN 1578062837. ISBN 978-1578062836. https://books.google.co.jp/books?id=fPMlrotQFbcC&pg=PA85&lpg=PA85&dq=hank+williams+%2430,000&source=bl&ots=c-H9NyfBJ6&sig=ixnS9oF8Lwx7dV2wO4qr1Lq0NNs&hl=ja&ei=u_OdTaT9A4iCvgPZ_tjFBA&sa=X&oi=book_result&ct=result&redir_esc=y#v=onepage&q=hank%20williams%20%2430%2C000&f=false 2011年4月7日閲覧。 
  3. ^ A Rockabilly Hall of Fame Presentation, Johnny Horton”. Rockabilly Hall of Fame (2000年7月6日). 2011年4月7日閲覧。
  4. ^ The Fate of Hank Williams and Johnny Horton”. the Copperfield/Northeast Austin History Project. 2011年4月7日閲覧。
  5. ^ Clay Coppedge (2005年5月26日). “The Eerie Demise of Johnny Horton”. Texas Escapes - Blueprints For Travel, LLC.. 2011年4月7日閲覧。
  6. ^ Jim Murphy. “Hank Williams' December Diary”. Rockabilly Hall of Fame. 2011年5月7日閲覧。