ヒラリー・マンテル(Hilary Mantel、DBE、FRSL、女性、1952年7月6日 – 2022年9月22日)は、イギリスの小説家である。
経歴
1952年、イングランド中部イースト・ミッドランズ地方のダービーシャーで生まれ、カトリックの女子校からロンドン・スクール・オブ・エコノミクスを経て、シェフィールド大学を卒業。
代表作『ウルフ・ホール』『罪人を召し出せ』『鏡と光』はトマス・クロムウェルを主人公とした三部作となっている。
2006年に大英帝国勲章を受勲、2009年にブッカー賞を受賞、2012年にコスタ賞と2度目のブッカー賞を受賞している。
2013年に大英博物館で行われたメディアと王室女性に関する講演で、マンテルは当時ケンブリッジ公爵夫人だったキャサリン・ミドルトンについて、「王位継承者を送り出すことだけを目的とした、人格のないショーウィンドウのマネキンとして公の場に姿を現すことを強いられている」とコメントした[1][2]。マンテルは、『ロンドン・レビュー・オブ・ブックス』誌に寄せたエッセイ"Royal Bodies"の中で、自身の発言を註釈し、「君主制という現象全体が不合理であることは確かかもしれないが、だからといって、それを見るときに大騒動の観客のように振る舞うべきということにはならない。快活な好奇心は簡単に残酷になりうる」と述べた。[3]
2022年9月22日死去。70歳没[4][5] 。
受賞歴
- ブッカー賞 2009年 (『ウルフ・ホール』に対して) 2012年(『罪人を召し出せ』に対して)
- 全米批評家協会賞 2009年 (『ウルフ・ホール』に対して)
- ウォルター・スコット賞 2010年(『ウルフ・ホール』に対して)2021年 (『鏡と光』に対して)
- コスタ賞 2012年(『罪人を召し出せ』に対して)
著書
脚注
- ^ Sherwin, Adam (19 February 2013). “Hilary Mantel attacks 'bland, plastic, machine-made' Duchess of Cambridge”. The Independent'. https://www.independent.co.uk/arts-entertainment/books/news/hilary-mantel-attacks-bland-plastic-machinemade-duchess-of-cambridge-8500035.html 19 February 2013閲覧。
- ^ "They also took up a total of four paragraphs in a 30-paragraph speech – less than one-seventh, in other words" according to Hadley Freeman "Hilary Mantel v the Duchess of Cambridge: a story of lazy journalism and raging hypocrisy", The Guardian, 19 February 2013.
- ^ Mantel, Hilary (21 February 2013). "Royal Bodies", London Review of Books, 35:4, pp.3–7.
- ^ Knight, Lucy (2022年9月23日). “Hilary Mantel, celebrated author of Wolf Hall, dies aged 70”. The Guardian. 2022年9月23日閲覧。
- ^ Marshall, Alex; Alter, Alexandra (23 September 2022). “Hilary Mantel, Prize-Winning Author of Historical Fiction, Dies at 70”. The New York Times. https://www.nytimes.com/2022/09/23/books/hilary-mantel-dead.html 23 September 2022閲覧。
関連項目