ヒラドツツジ
ヒラドツツジ(平戸躑躅[2]、学名: Rhododendron × pulchrum )とはツツジ科の半常緑樹の一種。 平戸は古くから交易の中心地であったためケラマツツジ(沖縄諸島原産)・モチツツジ(中部日本原産)・キシツツジ(西部日本原産)・タイワンヤマツツジ(広東〜雲南、台湾〜奄美大島)など各地のツツジが持ち込まれ、寺院や武家屋敷内でそれらが自然交雑し、実生を繰り返し、大輪のツツジ群が出来たと思われる。それらの中から特に美しいものを選抜し増殖したものである[3]。 冬でも枝先の葉が残る半常緑低木で[2]、4 - 5月頃に大きな花を開花させる。葉は互生し、両面や葉柄には毛が多い[2]。下部の葉は秋に紅葉し、日当たりがよいと赤色、日陰では黄色に色づく[2]。園芸種は庭木、公園、生け垣、街路などに植えられる[2]。 古くから平戸で栽培されてきたことが名前の由来とされ、1712年に出た『和漢三才図会』にはすでに「ヒラドツツジ」の名で紹介されていた。平戸市の花に定められ、市内の崎方公園には300種からなる原木園がある。 交配が重ねられ数多くの園芸品種がある。特に有名な ‘大紫’(おおむらさき)もそのひとつである[2][4]。 関連項目脚注
参考文献
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