パーム・ジュメイラ座標: 北緯25度6分52.8秒 東経55度8分16.07秒 / 北緯25.114667度 東経55.1377972度 パーム・ジュメイラ(英語:Palm Jumeirah)は、アラブ首長国連邦のドバイ政府所有の企業ナキール(アラビア語: نَخِيل, Nakhīl, ナヒール、英語: Nakheel, 「ナツメヤシ(の木)」の意)が作ったペルシア湾の人工島で、ドバイ市街地の西郊のジュメイラ地区の海岸部に建設された。 パーム・アイランド3島の一つで、パーム・アイランド3島の中でも最小であり、最初に作られた。パーム・ジュメイラ建設によりドバイの海岸線は520km長くなった。 概要名称パーム・ジュメイラは英語名称が「Palm Jumeirah」。 アラビア語名称の文語アラビア語(正則アラビア語、フスハー)では「ナフラト・ジュマイラー」(アラビア語:نخلة جميرا[1], Nakhlat Jumayrā ないしは Nakhlat Jumairā)、また口語アラビア語(アーンミーヤ、現地方言)では「ナフラト・ジュメイラ」(アラビア語:نخلة جميرا, Nakhlat Jumeria)と発音され、「ジュメイラのヤシの木」を意味。 (ナツメ)ヤシの木のような形をしており[2]、英語名称ではヤシを意味するPalm、アラビア語名称では「(ナツメ)ヤシの1本の木」を意味するナフラ(نخلة, nakhlahないしはnakhla)[3]が使用されている。 ジュメイラはドバイ首長国の地名で、文語アラビア語(正則アラビア語、フスハー)ではジュマイラー(アラビア語:جميرا[1], Jumayrā ないしは Jumairā)、口語アラビア語(アーンミーヤ、現地方言)ではJumeira(ジュメイラ)[4]と呼ばれている。 地名の由来は
形状パーム・ジュメイラは海岸部から生えた(ナツメ)ヤシの形をしており、伸びた枝葉に物件が配置されている。 ヤシの木の幹に当たる部分からは、枝に当たる部分が16本延びている。周囲は全長11キロメートルの三日月形の防波堤に取り囲まれている。敷地は5キロメートル四方であり、その面積はサッカー競技場で800面分以上になる[8]。幹の根元は本土と300メートルの橋で結ばれており、周囲の三日月形防波堤は幹の先と海底トンネルで結ばれている[8]。 施設パーム・ジュメイラは観光地・別荘地として開発され、観光施設建設が進めば数年以内に世界一のリゾート地になるとして宣伝されている。パーム・アイランドは自らを「世界八番目の不思議」と宣言している。この島の埋め立てにより、ドバイの海岸線の長さは2倍になった[9]。 開発者の宣伝資料によると[10]、ジュメイラ・パーム島はテーマ・ホテル、3つの別荘地(シグネチャーヴィラ、ガーデンホームズ、カナルコーヴタウンホームズ)、海岸線沿いの集合住宅、ビーチ、マリーナ(ヨットの波止場)、レストラン、カフェ、小売店舗などがある。2009年中に、以下のようなホテルが30軒以上開業する[8]。
人工魚礁を作るため、F-100戦闘機2機がパーム・ジュメイラ近くの海に沈められており、ダイビングスポットになっている[11]。 2007年6月18日、海運会社キュナード・ラインは、クルーズ客船クイーン・エリザベス2をドバイの企業イスティスマールに売却した。イスティスマールはこれをパーム・ジュメイラの海に浮かぶホテルとして2009年に開業させる予定であったが[12]、ナキールの都合によりケープタウンに移されている[13]。 交通→詳細は「ジュメイラ・モノレール」および「en:Palm Jumeirah Monorail」を参照
パーム・ジュメイラモノレールは路線長5.4キロメートルであり、アトランティスホテルと島の根元のゲートウェイタワーズを結ぶ。2009年5月6日に開業した[14]。 構成パーム・ジュメイラの建設工事は2001年6月に開始され、2006年に最初の宅地の分譲が始まった[8]。埋立工事の分野で実績のあるオランダのVan Oord社が建設を行った。島の埋め立てには9,400万立方メートルの砂と700万トンの岩石が使用され、深さ10.5メートルほどの海底に土砂が投入され海面上3メートルの高さまで積み上げられた。防波堤には天然の岩石が使われており、年月が経つにつれ海の生物が周囲に住むよう意図されている。 発生した問題プロジェクトはいくつかの原因で計画よりも遅れた。建設内容が複雑だったことが原因の一つである。2005年の時点で計画は2年遅れであった。また、当初の計画でナキールは住宅4500(別荘2000とアパート2500)を作り、それを計画の投資者に優先的に提供すると発表していたが、後に各住宅の大きさを小さくするなどしてこれを8000にまで増やすと発表したため、多くの苦情が寄せられた[15]。 ギャラリー
出典
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