バンクーバー美術館
バンクーバー美術館 (英語:Vancouver Art Gallery、略称:VAG) は、カナダのブリティッシュコロンビア州バンクーバーにある美術館である。 バンクーバーのダウンタウンにある15,300平方メートルの展示面積を持ち、面積でカナダ西部最大の規模である。イギリス人建築家フランシス・ラッテンベリーにより設計された州立裁判所の建物を1980年代から使用しており、カナダ国定史跡に選定されている。バンクーバー美術館は1931年に開業して以来、規模を拡大しつづけている。 沿革バンクーバーの実業家ヘンリー・A・ストーンとその他のパトロンらによる尽力で1931年3月から建設が開始され、同年10月5日に開館した。1951年には、エミリー・カーの作品157点を展示するために拡張された[3]。 1983年に、1979年まで裁判所として使われていた建物を改築してそこへ移転し、新たにオープンした[4]。 2004年に展示面積の不足から新美術館建設の計画が提案され[5]、1ブロック隣のラーウィル・パークヘの移転[6][7]を予定した。2013年のコンペでは16カ国からの参加があり[8]、最終的にヘルツォーク&ド・ムーロンが選定された。2020年完成予定だったが、新館建設は予算問題で中断中である[9]。 収蔵作品バンクーバー美術館の収蔵作品は、12,000点を超えている[10][11][12]。収蔵作品は主にカナダ西部や州などで制作された歴史的作品や現代芸術作品などが多く、ファーストネーションに焦点を当てた作品や、先住民族のアーティストの作品、アジア地域の作品なども含まれる[10]。写真やコンセプチュアル・アートなども多数収蔵されており、アンドレアス・グルスキー、トーマス・ルフ、シンディ・シャーマン、ロバート・スミッソンなどの写真作品も含まれる。またアジアの現代作家の作品として、細江英公、森万里子などの作品も収蔵されている。
参照
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