バンガー大学
バンガー大学(バンガーだいがく、英語:Bangor University)は、イギリス・ウェールズ北部のグウィネズ州バンガーに位置する公立大学である。1885年に勅令を受け開学し、ウェールズ大学の創設機関の1つとなった。2007年9月に、ウェールズ大学から独立し、ウェールズ大学バンガー校からバンガー大学へと改称した。サンデー・タイムズ大学ガイド2012年版では、教育評価で英国トップ15大学に位置づけられるなど、ウェールズで最上位の教育を提供する大学である[2]。とりわけ、海洋生物学、心理学、スポーツ科学の教育、研究で知られる。バンゴア大学と表記、発音されることもある。 沿革バンガー大学は、1884年に創設。1885年に勅令を受け、ユニバーシティ・カレッジ・オブ・ノースウェールズとして開学した。当初は、ロンドン大学から学位が授与されていたが、ウェールズ大学の創設構成機関になった1893年以降、ウェールズ大学バンガー校としての地歩を確立した。1927年から1935年には、ハーバート・グラッドストーンが学長(president)を務めた。第二次世界大戦中には、ロンドン大学の学生がバンガーに疎開し、就学を継続した。1958年から1984年には、チャールズ・エヴァンスが副総長(vice chancellor)を務めた。1977年には、女性教師養成校であったセント・メアリー・カレッジと合併し、さらに、1996年には、バンガー・ノーマル・カレッジと合併するなど、規模を拡大させ、学生数が1万人を超える大学に成長した。 世界レベルの400大学を対象としたタイムズ・ハイアー・エデュケーションでは、2012年に251位に位置づけられた[3]。2017-2018年のランキングでは、名古屋大学などと並んで301-350位群にランクインした。英国政府が2017年に初めて行った大学教育の質評価(Teaching Excellence Framework)では、金賞(全5大学)を獲得した[4]。 組織構成バンガー大学は5学部からなり、各学部は複数の学科ないし研究所で構成されている。 人文学部
商学・法学・教育・社会科学部
自然科学部
物理学・応用科学部
健康・行動科学部
施設キャンパス大学の位置するバンガーは大学町である。ロンドン、マンチェスター、クルー、カーディフから鉄道が直行している他、アイルランドへのフェリー便もホリーヘッドから就航している。マンチェスター空港とリバプール・ジョン・レノン空港は、鉄道で約2時間である。駅からほど近い丘の上に大学本部があり、各学部の建物が街中に散らばっている。 メイン・アーツ・ビルバンガー大学が1911年から用いている校舎が、メイン・アーツ・ビルの一部として残されている。この校舎の設計者はヘンリー・ハアレであり、1907年7月9日にエドワード7世が定礎を行い、1911年にジョージ5世の名により開設された。1969年に現在の建物が完成している。 卒業生・出身者
脚注
関連項目外部リンク
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