バルセロナ万国博覧会 (1929年)1929年のバルセロナ万国博覧会(バルセロナばんこくはくらんかい, Exposicion International de Barcelona, Expo 1929)は、1929年5月20日から1930年1月15日まで開催された国際博覧会である。 会場はモンジュイックの丘である(後に1992年のバルセロナオリンピックのメイン会場ともなった)。「産業、芸術、スポーツ」をテーマに掲げ、29カ国が参加。580万人が来場した。 施設会場整備の総指揮者には政治家でもあった建築家ジュゼップ・プッチ・イ・カダファルク(Josep Puig i Cadafalch)[1]が選ばれた。スペイン(エスパーニャ)広場を起点とする軸線の両側に15の展示館、競技場、スペイン村などの施設が建てられた。当時はアール・ヌーヴォー(カタルニア・モデルニスモ)が衰え、国際的なモダニズム建築が台頭し始めた時期であるが、主要な施設は古典主義様式により建設された。建築史上に残るのはミース・ファン・デル・ローエの設計したドイツ館で、石・ガラス・鉄・水面で構成されたモダニズムの空間造形となった(バルセロナ・パビリオン)。 現状会場跡は今も博覧会当時の様子をよく伝えている[2]。
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