バニョレージョ(伊: Bagnoregio)は、イタリア共和国ラツィオ州ヴィテルボ県にある、人口約3,300人の基礎自治体(コムーネ)。
崩壊により絶壁となった岩山の上に残る中世都市チヴィタ・ディ・バーニョレージョの特異な景観で知られる。
地理
位置・広がり
ヴィテルボ県のコムーネ。県都ヴィテルボから北へ23kmの距離にある[4]。
隣接コムーネ
隣接するコムーネは以下の通り。括弧内のTRはテルニ県所属を示す。
気候分類・地震分類
バニョレージョにおけるイタリアの気候分類 (it) および度日は、zona E, 2279 GGである[5]。
また、イタリアの地震リスク階級 (it) では、zona 2B (sismicità media) に分類される[6]。
歴史
古代には Novempagi や Balneum Regium と呼ばれた。中世には Bagnorea の名で呼ばれた。
6世紀から9世紀にかけてのイタリアが異民族の侵入に晒された時代、この都市は東ゴート族やランゴバルド人によってしばしば奪われた。カール大帝はこの都市をパトリモニウム・ペトリ (Patrimonium Sancti Petri) の一部に含むべきであると言い、大帝の跡を継いだルートヴィヒ1世は822年にこの都市を教皇領に編入した。
チヴィタ・ディ・バーニョレージョは、13世紀の神学者ボナヴェントゥラ(フランシスコ会総長を務め、のちに列聖された)の出生地として知られる。
行政
分離集落
バニョレージョには、以下の分離集落(フラツィオーネ)がある。
- Capraccia, Castel Cellesi, Civita, Ponzano, Vetriolo
人口
居住地区別人口
国立統計研究所(ISTAT)によれば、2001年国勢調査時点での居住地区(Località abitata)別の人口は以下の通り[2]。
地区名
|
標高
|
人口
|
備考
|
BAGNOREGIO |
117/625 |
3,639 |
|
BAGNOREGIO * |
484 |
2,423 |
|
CASTEL CELLESI |
380 |
215 |
|
CIVITA |
443 |
15 |
|
VETRIOLO |
459 |
498 |
|
Capraccia |
525 |
20 |
|
Poggio Fabbrica |
562 |
16 |
|
Ponzano |
511 |
16 |
|
Salci |
571 |
36 |
|
Case Sparse |
- |
400 |
|
- ISTATは人口統計上、家屋密度の高い centro abitato (居住の中心地区)、密度の低い nucleo abitato (居住の核となる地区)、まとまった居住地区を形成していない case sparse (散在家屋)の区分を用いている。上の表で地名がすべて大文字で示されているものが centro abitato である。「*」印が付されているのは、コムーネの役場・役所 la casa comunale の置かれている地区である。
人口推移
脚注
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、 バニョレージョに関連するカテゴリがあります。
|
---|
アックアペンデンテ , アルレーナ・ディ・カストロ , イスキア・ディ・カストロ , ヴァザネッロ , ヴァッレラーノ , ヴァレンターノ , ヴィッラ・サン・ジョヴァンニ・イン・トゥーシャ , ヴィテルボ , ヴィトルキアーノ , ヴィニャネッロ , ヴェトラッラ , ヴェヤーノ , オナーノ , オリオーロ・ロマーノ , オルテ , カスティリオーネ・イン・テヴェリーナ , カステル・サンテリーア , ガッレーゼ , カニーノ , カネピーナ , カプラーニカ , カプラローラ , カポディモンテ , カルカータ , カルボニャーノ , グラードリ , グラッフィニャーノ , グロッテ・ディ・カストロ , コルキアーノ , サン・ロレンツォ・ヌオーヴォ , ストリ , ソリアーノ・ネル・チミーノ , タルクイーニア , チーヴィタ・カステッラーナ , チヴィテッラ・ダリアーノ , チェッレーノ , チェッレレ , テッセナーノ , トゥスカーニア , ネーピ , バッサーノ・イン・テヴェリーナ , バッサーノ・ロマーノ , バニョレージョ , バルバラーノ・ロマーノ , ピアンサーノ , ファブリカ・ディ・ローマ , ファルネーゼ , ファレーリア , ブレーラ , プロチェーノ , ボマルツォ , ボルセーナ , マルタ , モンタルト・ディ・カストロ , モンテ・ロマーノ , モンテフィアスコーネ , モンテロージ , ラーテラ , ルビリアーノ , ロンチリオーネ
|
|