ハ・ジン
ハ・ジン(Ha Jin、哈 金、1956年2月21日 - )は、中国系アメリカ人の現代作家で詩人・小説家。本名はJīn Xuěfēi(簡体字:金 雪飞、正体字:金 雪飛)。作詩は朦朧詩運動(Misty Poetry movement)の影響下にあった[1]。 生涯共産党中国の初期のカオスの中で育つ。13歳(1969年)、文化大革命時代に人民解放軍に入隊。「革命」期間につき学校機能が麻痺していたため、16歳のころから独学で中国文学と高校のカリキュラムを学び始める。19歳で黒竜江大学に入学し、軍から抜ける[2]。英文学の学士号取得。その後山東大学でアングロ・アメリカ文学の修士号取得。 1989年(33歳)に天安門事件が起こった時は奨学金でマサチューセッツ州ブランダイス大学で研究中だった。中国政府の軍事的弾圧を見てアメリカに国籍を移し、「作品の発展を守るため」英語で書くことにする。後にPh.D.取得。 キャリア物語の多くの設定を中国の架空の都市Muji Cityにおいている。 1999年に長編『Waiting』(日本語訳:土屋京子訳:『待ち暮らし』早川書房)で全米図書賞・小説部門と[3] ペン/フォークナー賞を受賞。これまでにPushcart Prizeを三回、Kenyon Review Prizeを一回受賞している。 短篇の多くは『The Best American Short Stories』のアンソロジーに収録されている。 短篇集『Under The Red Flag』(1997年)はフラナリー・オコナー賞短編部門を受賞。 『Ocean of Words』(1996年)はペン/ヘミングウェイ賞を受賞。 朝鮮戦争時代を舞台にした長編『War Trash』(2004年)で二度目のペン/フォークナー賞を受賞。同賞を複数回受賞しているフィリップ・ロス、ジョン・エドガー・ワイドマン、E. L.ドクターローと比較された。『War Trash』はピューリッツァー賞の最終選考にも残った。 近年はマサチューセッツ州のボストン大学で教えている。かつてはジョージア州アトランタのエモリー大学で教えていた。 2008年秋にはドイツのベルリンのアメリカン・アカデミーのMary Ellen von der Heyden Fellow for Fictionだった。 受賞歴
邦訳作品著作
参考
参照
外部リンク
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