ハロン市(下竜市、下龍市、ベトナム語:Thành phố Hạ Long / 城庯下龍?発音)は、ベトナム北部、クアンニン省の省都。ハノイの北東約160kmに位置している。狭い海峡を挟んで東のホンゲイ坊(ベトナム語:Phường Hòn Gai / 坊丸荄?)と西のバイチャイ坊(ベトナム語:Phường Bãi Cháy / 坊𣺽𤈜?)の地区に分かれる。ホンゲイ地区は行政、経済の中心であり、バイチャイ地区は観光地区である。両地区の間には日本のODA援助によりバイチャイ橋が架けられている。市は世界遺産に登録されている景勝地ハロン湾に面し、観光の拠点となっている。2018年の人口は300,267人である。
名称
漢字で「下龍」の意味は「舞い降りる龍」で、侵略者からベトナム人を守るために送られてきた母龍と子龍の神話があり、この母龍の降り立った場所がハロン湾であり、子龍たちが舞い降りた地がバイトゥロン湾(ベトナム語:Bái Tử Long / 筷子龍/拜子龍)である[1]。これに対し、ハノイには、龍の昇る街(タンロン、昇竜)の別名がある[2]。