ハミース・ムシャイト
ハミース・ムシャイト(アラビア語: خميس مشيط, Ḫamīs Mušayṭ) は、サウジアラビア南西部の都市。アスィール州に属する。州都アブハーの東に位置し、アシール山地の中にある標高2000mを超える高原都市である。東海岸のダーランからは1300㎞、首都リヤドからは884km離れている[1]。ハミース・ムシャイトは、Shahran族の本拠地である。 概要ハミース・ムシャイトは1970年代までは、穏やかな気候に恵まれた周囲の農業地域の小中心地であり、人口は50,000未満の小さな町だった。それ以降この都市は急速な成長を続け、2011年には人口は513000人に達し[2]、州都アブハーを抜いてアシール地方最大の都市へと成長した。この都市は、各種農作物を生産する農場に囲まれている[3]。 ハミース・ムシャイトには銀細工で知られるハミススークとシルバースークや、スパイススークなどいくつかのスークが存在する。ホテルでは、Mushayt Palaceホテルやトライデントホテルが著名である[3]。このほか、ランドマークとしてはAl-Hayat病院やハミース・ムシャイト・モスクなどがある。 軍事近郊のキング・ハーリド空軍基地には3780メートルの舗装滑走路がある。この基地は1960年代から1970年代にかけてアメリカ陸軍とアメリカ空軍の技師によって設計・建設され、F-15の施設が置かれていた[4]。1991年の湾岸戦争時には、この基地からバグダッドへと爆撃機が飛び立っていった[3]。 2018年3月、隣国イエメンの反政府勢力フーシが発射した弾道ミサイルが市内に飛来した[5]。 気候標高2000mを超すために酷暑にはならず、年間を通して快適な気候となる。冬は冷涼で零度近くまで下がることもある。年間降水量は200mmに達し、周囲に農業を可能にした。
ギャラリー
脚注
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