ハマビシ
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ハマビシ
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分類
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学名
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Tribulus terrestris L.
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和名
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ハマビシ(浜菱)
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ハマビシ(浜菱、学名: Tribulus terrestris)は、南アジアから東欧にかけてみられるハマビシ科の多年草である。砂浜に生える海浜植物であるが、乾燥地帯では内陸にも生育する。リンネの『植物の種』(1753年) で記載された植物の一つである[1]。
日本では東北を除く本州-四国・九州にかけての温暖な海岸に自生する。全草が棘に覆われており、7-10月頃に黄緑色の小さな5弁花を花茎の先に一つ咲かせる。花のあとには直径1センチメートルぐらいの硬く棘のある菱形の実を付ける。
利用
欧米では、体内のテストステロン量を保つ作用があるハーブとして、健康食品などに入れられている。
また、果実を乾燥したものは蒺藜子(しつりし)という生薬で、利尿、消炎作用があるとされる。
保全状況
日本においては近年、海浜の環境破壊により生育数が激減しており、環境庁により絶滅危惧IB類に指定されている。各県のレッドデータブックでも同様の扱いである。
脚注
- ^ Linnaeus, Carolus (1753) (ラテン語). Species Plantarum. Holmia[Stockholm]: Laurentius Salvius. p. 387. https://www.biodiversitylibrary.org/page/358406
外部リンク
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