ハインツ・ヴァナー (Heinz Wanner、1945年 9月25日 - )は、ビール 生まれのスイス の気候学 者。
Heinz Wanner
経歴と業績
ヴァナーは、地理学 、気候学 、地質学 、数学 を、ベルン とグルノーブル (フランス )で、ブルーノ・メッサーリ やマックス・シュウェップ (Max Schüepp) の下で学び、初期には総観気候学、中規模変動、山岳気候の研究に取り組んだ。スイス中部地域における霧 や冷気の動学的研究を進めた後、1981年 から1982年 にかけてはフォートコリンズ のコロラド州立大学 (英語版 ) の大気科学研究所で働き、地球大気開発計画 (GARP) の下で進められていた、国際山岳実験ALPEX (internationalen Gebirgsxperiments ALPEX) 運営の副代表を務めた。その後、彼は、山岳地域における気流や大気汚染(多くは光化学スモッグ )について取り組んだ。
1988年 、ヴァナーは、ベルン大学 の教授に任じられ、スイスの研究プロジェクト「POLLUMET (Air POLLUtion and METeorology)」の共同代表となった。1990年代 初めからは、おもに古気候学 に取り組み、2001年 から2007年 までスイスの国立気候研究センター (Nationalen Forschungsschwerpunkts Klima) の所長を務めた。ハンス・エシュガー (ドイツ語版 ) やトマス・ストッカー (ドイツ語版 ) と協力関係を築いたヴァナーは、2007年から2010年 の引退まで、ベルン大学のエシュガー気候変動研究センター (ドイツ語版 ) の初代代表となった。ヴァナーのおもな関心は、気候史と開発の関係に置かれている[ 1] [ 2] 。
ヴァナーは、国際連合 の気候変動に関する政府間パネル (IPCC) の第4次 、第5次評価報告書 に関与した[ 3] [ 4] 。
受賞
ヴァナーは2006年 に、俗に地理学 のノーベル賞 とも称されるヴォートラン・ルッド国際地理学賞 を受賞した。彼はまた、スイス科学アカデミー (ドイツ語版 ) の名誉会員、国立科学アカデミー・レオポルディーナ (ドイツ )会員[ 5] であり、2005年 にはブルノ のマサリク大学 から栄誉メダルを、2009年 にはフンボルト大学ベルリン から名誉博士号を贈られた[ 1] 。
脚注
外部リンク
ハインツ・ヴァナーの著作およびハインツ・ヴァナーを主題とする文献 - ドイツ国立図書館 の蔵書目録(ドイツ語 )より。
Seite von Heinz Wanner am Geographischen Institut der Universität Bern , mit ausführlichem Lebenslauf und Publikationsliste
Daniela Baumann: Ein Urgestein der Klimaforschung tritt ab. In: uniaktuell. Das Onlinemagazin der Universität Bern. 20. Mai 2010. Abgerufen am 23. März 2011.
Hans von Storch : Interview with Heinz Wanner . AGU Atmospheric Sciences Newsletter, Juli 2009. Abgerufen am 13. Dezember 2013.
Heinz Wanner: Die globale Klimadebatte vor einer Götterdämmerung? In: klimafreundlich , Jahrbuch für Nachhaltigkeit, Ökologie und Lifestyle, UTK Media, CH-8370 Sirnach, S. 12–15, online auf: Die Klimazwiebel (Blog von Hans von Storch), 23. Juli 2013. Abgerufen am 13. Dezember 2013.
Heinz Wanner: «Vielleicht muss ich auch mal ‹eine drufhoue›» , 12. Juni 2016, abgerufen am 20. Juli 2016. (Interview beim Schweizer Rundfunk über sein Leben, seine Forschung und den Klimawandel.)