ネメシス (1992年の映画)
『ネメシス』(Nemesis)は、1992年のアメリカ合衆国のSFアクション映画。オリヴィエ・グラナー、ティム・トマーソン出演。 ストーリー2027年のロサンゼルス、手術によって身体をサイボーグ化する技術が普及し、負傷した身体の一部をサイボーグ化することが普通になっていた。 LA市警の警官、アレックス・レインも身体の一部をサイボーグ化され、LA市警の指令で、犯罪者を射殺するため奔走していた。ある日、アレックスはデータチップを盗んだサイボーグ女を葬った直後、チップを受け取るはずだったテロリストグループに鉢合わせる。テロリストたちは一切サイボーグ化しておらず、次々と彼らを倒していくアレックスだが、最後の1人の女に追いつめられる。女に、人類の未来を守るため機械と戦っていると聞かされ、とどめを刺されそうになったとき、隙をついて女に傷を負わせる。死は避けることができたが、重傷を負い意識を失ったアレックスは、再び手術を受けて身体の大半をサイボーグ化される。6ヶ月のリハビリを受けたアレックスは、身を隠していた女を見つけ出し、射殺する。そこにLA市警に勤める、アレックスを警官にさせたジャードと、彼女の相棒サムが現れる。ジャードは囚人だったアレックスに、出所の条件として警官になることを約束させていた。しかし仕事に嫌気がさしたアレックスは、警官をやめると彼女に伝える。 その後アレックスは、闇の売人をやり始めるが、向いていないと感じてやめ、職を転々として1年が過ぎる。ある日、情報屋のマリオンという男が会いたがっているという噂を聞く。彼に会いに行くと気絶させられ、元上司のファーンズワース長官の元に連れて行かれる。長官と、彼の部下であるジャーメインとマリッツによると、5年前に統合されたアメリカと日本について、大統領と内閣総理大臣が会合を開く予定だという。長官は、その警備プランをジャードが盗んだため、アレックスに、彼女から警備プランを取り戻すよう命令する。さらに、従わない場合、アレックスの身体に埋め込んだ爆弾を起爆すると警告する。 エンディングエクステンデッド・エディションと呼ばれるバージョンは、日本でのみ公開された。このバージョンでは、クレジット前のアレックスとマックスが去った後、ファーンズワース長官に扮したサムが生きていることが示される。またこのカットが追加されたことで、アメリカ公開版にあった、長官の最期が描かれたシーンがカットされたため、アレックスの顔に包帯が巻かれた理由が不明となった。 キャスト
※日本語吹替:VHS発売時に日本公開版本編を吹き替えたもの。2019年12月6日発売のDVD・ BDにはオリジナル版本編にあわせて日本版でカットされたシーンの追加吹き替えを行った「日本語吹替完声版」を収録[1]。 スタッフ
公開アメリカ合衆国では、インペリアル・エンターテイメントによって1993年1月に限定公開され、$2,001,124を稼いだ[2]。同年に、同社からVHSとレーザーディスクが発売された[3]。 続編本作の後ビデオ映画として、続編が3作製作された。舞台を本作の73年後に設定し、主人公は本作のアレックスから、科学者によって開発されたスーパーDNAで誕生した、スー・プライス演じるアレックスへと変更されている。 参考文献
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