ヌーベル・レマニア(Nouvelle Lemania 、新レマニアとの意)はかつて存在したスイスの時計メーカーである。ブレゲに合併されその一部門となって会社自体は消滅している。
伝統的にクロノグラフに強くまたOEM製造が多く、特に有名な製品としてはオメガの注文に応えてアルベール・ピゲが設計しスピードマスターに搭載されたキャリバ−27CHROC12が挙げられる。過去には一般的な三針時計や女性用時計も製造していた。
歴史
- 1884年 - アルフレッド・ルグリン(Henry Alfred Lugrin )によりル・サンティエ(Le Sentier )にルグリンS.A.(Lugrin S.A. )として創業。当初からクロノグラフやリピーターといった複雑時計のムーブメント製作を得意としていた。
- 1884年 - ロリエント(L'Orient )に移転。
- 1912年 - 遅くともこの頃までにオメガへのムーブメント供給をはじめた。
- 1932年 - 社名をレマニア(Lemania Watch Co. )に変更。SSIH(Société suisse pour l’industrie horlogère 、現スウォッチ・グループ)傘下に入る[1]。
- 1981年 - ブレゲに買収されてヴァンドームグループ傘下に移行し、社名をヌーベル・レマニア(Nouvelle Lemania )に変更。その後エベルを有するインベストコープにブレゲごと売却された。
- 1999年 - ブレゲがスウォッチ・グループに買収されたことに伴いスウォッチ・グループに参加した。
- 2007年 - ブレゲのムーブメント製造部門として吸収合併された。
脚注
- ^ 『時計史年表』p.86。
参考文献
関連項目
- アルベール・ピゲ - レマニアにかつて在籍していた。
- エベル - 元同一グループ(親会社) であり現在もムーブメントを供給
- オメガ - スピードマスターシリーズに「オメガ321」「オメガ861」をOEM供給している。
- ジン特殊時計会社 - モデル157Mに「レマニア5100」をOEM供給していた。
- スウォッチ・グループ
- ブライトリング - クロノカリスト、ナビタイマー、コスモノート等に「ブライトリング11」「ブライトリング12」をOEM供給していた。
- ブレゲ - 現在 旧レマニアはこの会社の1部門となっている