ニェン語(チベット文字:འནྱེན་ཁ་་; ワイリー方式:'Nyen-kha)は、シナ・チベット語族チベット・ビルマ語派に属する言語である。ヘン語、マンデ語、ニェンカ、ヘンカ、マンデカとも呼ばれる。一方で、ニェンカ語、ヘンカ語、マンデカ語と呼ばれることもあるが、ゾンカ語同様に「カ」は「言語」をあらわす。ジグメ・シンゲ・ワンチュク国立公園周辺のトンサ県、ワンデュ・ポダン県のタン川(タン・チュー)とマンデ川(マンデ・チュ、トンサ川、トンサ・チュ、「チュ」とは「川」の意味である。)流域に話者がいる[1][2][3]。
ニェン語は語彙の共通度においてブムタン語で75%~77%、クルテプ語で69%であるが[1]:76、これらの言語とは意思疎通は困難である。
脚注
- ^ a b c Dorji, Jagar (Summer 2011). “Hen Kha: A Dialect of Mangde Valley in Bhutan” (PDF). Journal of Bhutan Studies 24: 69–86. http://www.bhutanstudies.org.bt/pubFiles/JBS_24/04%20Henka_JDorji.pdf.
- ^ ヴァン・ドリーム, ジョージ (1993年). “Language Policy in Bhutan” (PDF). ロンドン: 東洋アフリカ研究学院. 2011年1月18日閲覧。
- ^ “Nyenkha”. Ethnologue Online. ダラス: SIL International (2006年). 2011年1月18日閲覧。