ナイトメア (アヴェンジド・セヴンフォールドのアルバム)
『ナイトメア』(Nightmare)は、アメリカ合衆国のヘヴィメタル・バンド、アヴェンジド・セヴンフォールドが2010年に発表した5作目のスタジオ・アルバム。バンド初の全米1位獲得アルバムとなった[1]。 背景本作のための曲作りが進んでいた2009年12月28日、オリジナル・ドラマーのジェイムズ・"ザ・レヴ"・サリヴァンが死去。残されたバンド側は、ザ・レヴのフェイヴァリット・ドラマーであったマイク・ポートノイを迎えてレコーディングを行う[19]。ポートノイは本作のリリース前に「ジミー(ザ・レヴ)の思い出に最大限の敬意を払ってこのアルバムに参加しており、彼が作りたがっていた曲とレコードのために書いたドラム・パートを、できるだけ忠実に残している」とコメントした[19]。また、ザ・レヴが生前に録音したボーカル・パートも使用されている[20]。なお、ポートノイは本作に伴うツアーにも参加したが、2010年12月16日にFacebookでバンドを離れたことを明かした[21]。 プロデュースは、過去にエミネム、50セント、マルーン5等の作品を手掛けたマイク・エリゾンドによる[22]。ミキシングはアンディ・ウォレスが担当した。 2010年5月18日、本作からの先行シングル「ナイトメア」の配信が開始され[19]、7月には本作がリリースされた。また、バンドの公式サイトを通じて、革綴じのブックレットが付属した『Book of Nightmares』も1000セット限定で発売された[23]。 反響・評価アメリカの『ビルボード』ではBillboard 200、ロック・アルバム・チャート、モダン・ロック/オルタナティヴ・アルバム・チャート、ハード・ロック・アルバム・チャート、デジタル・アルバム・チャートで1位を獲得した[1]。2011年1月にはRIAAによってゴールドディスクに認定されている[24]。 フィンランドのアルバム・チャートでは初登場1位を記録して、2010年には4週連続でトップ10入りしており、2011年にも再びチャート・インして8位を記録[2]。全英アルバムチャートでは初のトップ20入りを果たし、最高5位に達した[4]。 音楽評論家のJason Lymangroverはオールミュージックにおいて「彼らの過去の作品と同様、ギター・ゴッド的なアピールで80年代のヘア・メタルに敬意を払いつつも、アルバムを通じてニュー・ウェイヴ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィ・メタルからの影響を取り入れているが、彼らの演奏は先人たちよりも熟達しているため、古い音楽をなぞっているわけではない」と評している[25]。 収録曲全曲ともアヴェンジド・セヴンフォールド作。
日本盤ボーナス・トラック
参加ミュージシャン
アディショナル・ミュージシャン
脚注
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