ドブクリョウ
ドブクリョウ(土茯苓)とはサルトリイバラ科の植物の一種。学名Smilax glabra[1] (Smilax glabraの和名をサンキライとしドブクリョウを別名とすることもある[2])。 中国南部、台湾に自生する多年生草本。つる性で雌雄異株、7 - 8月頃に白い小花を咲かせる。 生薬塊茎は山帰来(サンキライ)という生薬で日本薬局方に収録されている。吹出物、肌あれなどに効果がある(但し、同属植物のサルトリイバラ(S. china)を山帰来とすることもある)。 古くは梅毒の治療薬(梅毒の治療に水銀が用いられていたが、水銀中毒を防ぐために合わせて服用された[3])として知られ、梅毒が大きな問題となっていた江戸時代の日本では、国産が不可能なこともあり毎年のように大量に輸入され、安永6年(1777年)には56万斤もの輸入があった[4]。 身近なところでは便秘薬で有名な毒掃丸シリーズ(ドクソウガンE、複方毒掃丸、新ドクソウガンG)に便秘に伴う吹出物、肌あれなどの改善目的で配合されている。 その他の利用地方によっては山帰来饅頭と称する蒸し饅頭があり、柏餅の様に、ドブクリョウの葉(多くは近縁のサルトリイバラの葉)で覆われている。通常は2枚の葉を使う。 兵庫県赤穂市の岩佐屋和菓子舗では夏期限定で販売されている。 脚注
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