「ドキュメント昭和・世界への登場」(ドキュメントしょうわ・せかいへのとうじょう)は、1986年(昭和61年)4月から1年間『NHK特集』の枠内で放送された昭和時代初期に焦点を当てるドキュメンタリー番組である。番組コンセプトは「日米・日中・日独関係を軸に昭和の出発点を国際的視野で描く」[1]。
放送リスト
- 「ベルサイユの日章旗:一等国ニッポン」1986年4月7日放送[2]
- 「上海共同租界:事変前夜」1986年5月5日放送[3]
- 「アメリカ車上陸を阻止せよ:技術小国・日本の決断」1986年6月9日放送[4]
- 「トーキーは世界をめざす:国策としての映画」1986年9月1日放送[5]
- 「オレンジ作戦:軍縮下の日米太平洋戦略」1986年10月6日放送[6]
- 「潰え去ったシナリオ:ウォール街からの衝撃」1986年11月3日放送[7]
- 「皇帝の密約:埋もれた「満州国」最高機密」1987年1月5日放送[8]
- 「十字架上の日本:国際連盟との訣別・なぜ日本は孤立したのか」1987年2月2日放送[9]
- 「ヒトラーのシグナル:ドイツへ傾斜した日」1987年3月2日放送[10]
1987年4月27日、総集編として「ドキュメント昭和・世界が見つめた日本」が放送された。
書籍化
放送と並行して「NHK「ドキュメント昭和」取材班」による編集という形で書籍化されている。1995年、シリーズ『日本の選択』として文庫化された。
- ベルサイユの日章旗:一等国ニッポン(角川書店、1986年)
- 日本の選択1・理念なき外交「パリ講和会議」(角川文庫、1995年)
- 上海共同租界:事変前夜(角川書店、1986年)
- 日本の選択2・魔都上海十万の日本人(角川文庫、1995年)
- アメリカ車上陸を阻止せよ:技術小国・日本の決断(角川書店、1986年)
- 日本の選択3・フォードの野望を砕いた軍産体制(角川文庫、1995年)
- トーキーは世界をめざす:国策としての映画(角川書店、1986年)
- 日本の選択4・プロパガンダ映画のたどった道(角川文庫、1995年)
- オレンジ作戦:軍縮下の日米太平洋戦略(角川書店、1986年)
- 日本の選択5・対日仮想戦略「オレンジ作戦」(角川文庫、1995年)
- 潰え去ったシナリオ:ウォール街からの衝撃(角川書店、1986年)
- 日本の選択6・金融小国ニッポンの悲劇(角川文庫、1995年)
- 皇帝の密約:埋もれた「満州国」最高機密(角川書店、1987年)
- 日本の選択7・「満州国」ラストエンペラー(角川文庫、1995年)
- 十字架上の日本:国際連盟との訣別(角川書店、1987年)
- 日本の選択8・満州事変世界の孤児へ(角川文庫、1995年)
- ヒトラーのシグナル:ドイツに傾斜した日(角川書店、1987年)
- 日本の選択9・「ヒトラー」に派遣されたスパイ(角川文庫、1995年)
脚注
外部リンク