トロッコ (映画)
『トロッコ』(英題:Rail Truck)は、2009年の日本映画。 概要芥川龍之介の短編小説『トロッコ』をモチーフに、川口浩史監督が映画化した作品である。物語の舞台は神奈川県から、今もトロッコ軌道の残る台湾の花蓮県に変わっている。 森林鉄道のひとつ、東部運材鉄道があった花蓮県鳳林鎮の林田山林業文化園区を中心にロケが行われた。 あらすじ急死した台湾人の父親の遺灰を届けるため、東京に住む小学生、敦と凱の兄弟が、日本人の母親である夕美子に連れられて、花蓮の近くの村を訪れる。初対面の祖父や祖母、叔父やその妻、そして村の子供達とも次第に馴染み、2人は台湾での夏休みを満喫するが、その一方で母親の夕美子は今後の子育ての行く末を思い悩んでいた。台湾にこのまま滞在し、亡き夫の両親のサポートを受けて子供達を育てることを考え始める夕美子だが、その考えを知った敦は、弟とともに日本へ戻るべくトロッコに乗って森の奥へと進もうとする。かつて伐採した森の木々を、日本への船が出るみな港へと運んでいたトロッコ。祖父が語った台湾と日本を繋ぐそのトロッコは敦にとって、唯一の日本への道だった。林業の研究をしている顔馴染みの青年とともに山の奥へと分け入る2人だが、霧の中で辿りついたトロッコの終点は青年が幼い頃に両親とともに住んでいた家であり、当然日本ではない。母の元へ戻る、とトロッコの軌道を来た方へ向けて走り始める凱。弟を追いかけ軌道上を走る敦も、次第に不安に駆られてゆく。 受賞歴
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