ティム・クラベー
ティム・クラベー(Tim Krabbé、1943年 - )は、オランダの小説家、推理作家。男性。オランダの首都アムステルダム生まれ。アムステルダム在住[1]。 日本語ではティム・クラッベ、ティム・クラベとも表記される。 略歴1943年、祖父と父はオランダの高名な画家、母は小説家という芸術家一家に生まれる。弟のユルン・クラベー(ジェローン・クラッベ)はのちに映画監督・俳優になっている。 アムステルダム大学で心理学を専攻。1967年、『De werkelijke moord op Kitty Duisenberg』(キティ・ダウセンベルフ殺害の真相)で小説家デビュー。1984年発表の『失踪』(原題:Het Gouden Ei(金の卵))は1988年にオランダで映画化され、オランダ最優秀映画賞を受賞した。同作は1993年にアメリカでも映画化されたが、結末が変更されており、クラベー自身が脚本を手掛けたオランダ版の方がはるかにいいと、クラベー自身は評価している[1]。1997年発表の『洞窟』(原題:De Grot)も、クラベーの脚本でマルティン・コールホーヴェンにより映画化された。 1994年発表の『マダム・20』(原題:Vertraging(遅延))は、国際推理作家協会オランダ支部のオランダ推理作家協会(Genootschap van Nederlandstalige Misdaadauteurs)が年間最優秀のオランダ語で書かれた推理小説に贈る金のロープ賞(en:Gouden Strop)を受賞している。 作品は15カ国語に翻訳されている[1]。日本では、上に挙げた『失踪』、『洞窟』、『マダム・20』が刊行されている。 チェスでも実力を発揮し、1967年から1972年にかけて、オランダのベスト20に入っている。チェスに関する著作もある。また、30歳のときに自転車競技を始め、本格的なトレーニングを積み、レースでの優勝経験もある。この経験を元に1978年には『Renner』(レーサー)という作品を執筆している。 日本語訳作品
映像化作品
脚注参考文献
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