ティエンシャンハタリス
ティエンシャンハタリス (Spermophilus relictus) は、哺乳綱ネズミ目(齧歯目)リス科に分類されるジリス(ハタリス)の1種[2]。 Spermophilus ralliと同種にみなされることがある。天山山脈(「天山」は中国語で、ティエンシャン)に生息する。 分布カザフスタン南東部、キルギス、ウズベキスタン東部の天山山脈[2] 形態頭胴長230-270ミリメートル、尾長58-76ミリメートル[2]。 被毛は、灰色、肉桂色、麦わら色が混ざっており、不明瞭な斑点がある[2]。 生態山間部のステップや山麓ステップ、水はけのよい牧草地に生息する[2]。 昼行性で、夏の終わり(8-9月)から冬の終わりまたは春(2-3月上旬)まで巣穴にこもって冬眠する[2]。 植物の根、球根、広葉草本、花を食べ、可能な時には昆虫をたっぷり食べることもある[2]。 巣穴の中で1度にで3-6頭の子を産み、より標高が低い土地では子どもの数が多くなる[2]。 巣穴の構造は、比較的単純で、1本のトンネルと1つの巣室からなる[2]。 巣穴の出入口は密集しており、冬眠用の巣穴は、地下1-2メートルの深さに作られ、 主に避難所として使われる夏の巣穴は、深さ1メートル未満である[2]。 物に驚きやすく、危険を察知すると素早く地下の巣穴に身を隠し、木に登ることもある[2]。 食用や毛皮のために狩られる[2]。 脚注外部リンク
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