チエばーちゃんの知恵ブクロ
『チエばーちゃんの知恵ブクロ』は、橋口隆志による日本の漫画作品。監修:岩下宣子、ヤスダヨリコ。『月刊コロコロコミック』(小学館)にて1991年8月号から1995年10月号まで連載された。連載終了後の1996年2月にてんとう虫コミックススペシャルとして単行本(全1巻)が発行されている。 概要基本的に一話完結のギャグ漫画であり、月刊少年誌としては少ない1 - 6ページ程度で構成されていた(連載初期は1 - 2ページ連載であったが、連載の継続につれページが増加している)。 タイトル通り、今の時代に忘れ去られつつある「おばあちゃんの知恵袋」的な豆知識を、ギャグ漫画と言う子供達に受け入れられやすい形式で紹介する作品であり、実際の生活でも役立つ知識が紹介されていた。その反面、昔から受け継がれてきた「おばあちゃんの知恵」が持つ側面として、迷信的な物、科学的に効果があるとは言い切れない物が紹介される場合もあった。 シャープで細部まで描き込まれた絵柄と、底意地が悪いながらも知識豊富なチエばーちゃんのキャラクターも相俟って、安定した人気を持った連載の一つであった。 あらすじ意地悪だが豊富な知恵袋を誇るチエばーちゃんが、孫の正夫ら登場人物を翻弄しつつ、豆知識を紹介する。風邪の治し方や、犬の飼い方、暑い時や寒い時の過ごし方など、ばーちゃんの知識はどんな場面にも対応できる物であったが、ばーちゃんのいたずら心で間違った伝授をされる事もあり、その場合は正夫達はひどい目に遭わされる。 最終回では、チエばーちゃんは病死しており、大事な肉親を失い葬儀の場で動揺を隠し切れない正夫であったが、そんな正夫を見かねてか、チエばーちゃんは在りし日の姿のまま亡霊となって正夫の前に現れ、最後の葬儀マナー知識を披露する。出棺後、自分の助けがなくても孫がこれからしっかりと一人立ち出来る事を確信し、チエばーちゃんは役目を終え天国へ旅立っていった。 登場人物
関係人物本作には登場せず、コロコロコミック増刊号の読み切り漫画に登場した人物。
書誌情報
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