ダーメ=シュプレーヴァルト郡 (ドイツ語: Landkreis Dahme-Spreewald, 低地ソルブ語: Wokrejs Damna-Błota) はドイツ、ブランデンブルク州南東部に位置する郡である。
地理
ダーメ=シュプレーヴァルト郡には以下が含まれる。
自治体シュタインライヒ(ドイツ語版)は、当郡でフレーミング(ドイツ語版)の一部にかかっている。
隣接する郡には、東部ではオーダー=シュプレー郡、南部ではシュプレー=ナイセ郡、オーバーシュプレーヴァルト=ラウジッツ郡、エルベ=エルスター郡、西部ではテルトウ=フレーミング郡がある。北部では、連邦首都ベルリンと接している。郡改革(ドイツ語版)の一環として、境界線はベルリンを中心とした扇状区画(ドイツ語版)の原理に沿って設定されている。本郡の面積の42.2%は森林で、35.6%が農業に利用されている。
歴史
ダーメ=シュプレーヴァルト郡は、1993年ブランデンブルク州郡改革(ドイツ語版)の一環として同年12月6日に編成された。領域は旧ケーニヒス・ヴスターハウゼン郡(ドイツ語版)、ルッカウ郡(ドイツ語版)、リュッベン郡(ドイツ語版)、また都市では、リーベローゼ(ドイツ語版)、メルキッシュ・ブーフホルツ(ドイツ語版)、ゴルセン(ドイツ語版)、町村では、ブラースドルフ(ドイツ語版)、ドーバーブルク(ドイツ語版)、ヤムリッツ(ドイツ語版)、レースコウ(ドイツ語版)、プラットコウ(ドイツ語版)、シュパイヒロウ(ドイツ語版)、テルツ(ドイツ語版)、トレーブリッツ(ドイツ語版)、ウラースドルフ(ドイツ語版)、ヴェルンスドルフ(ドイツ語版)から成っている。
2008年9月23日には、連邦政府から多様性の場という称号を授与された。
政治
郡長
- 1993年–1997年:ハルトムート・リンケ (Hartmut Linke, SPD)
- 1997年–2008年:マルティン・ヴィレ (Martin Wille, SPD)
- 2008年3月1日-:シュテファン・ローゲ (Stephan Loge, SPD)
郡議会
郡議会は全56議席で、2014年9月14日選挙の結果は以下の通り。
郡議会議員の会派は以下の通り。SPD/GRÜNE(18議員)、CDU/Bauern(15議員)、DIE LINKE(10議員)、AfD(4議員)、UBL/Wir für KW(4議員)である。FDPの3議員とNPDの2議員は会派を形成していない。
2014年11月、SPDはCDUとのそれまでの連立を解消した。SPD/GRÜNEを超えた新連立は形成されなかった。その代わりにSPDは、その度毎の対数派と協力するとしている[2]。
紋章
紋章は1995年11月16日に承認を受けた。
紋章記述:「銀地に、金色の王冠が付き内側へ曲がりこんだ青の先端、向き合った形で、前側には金色の角で、部分的に描かれた赤い雄牛の胴体、後ろ側は金色の嘴で、部分的に描かれた赤い鷲の胴体」[3]
郡内のアムト、都市、町村の紋章についてはダーメ=シュプレーヴァルト郡の紋章(ドイツ語版)を参照のこと。
人口動態
以下の表は、ダーメ=シュプレーヴァルト郡の人口動態を示している(1990年は10月3日付、1991年からは12月31日付け)。数値は統計時の郡域によるものである(当郡成立以前の1990年から1992年の数値は、1993年12月6日領域に合わせた数値)。
年
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人口
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1990
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142,899
|
1991
|
140,836
|
1992
|
141,714
|
1993
|
141,701
|
1994
|
142,819
|
1995
|
144,990
|
1996
|
147,871
|
1997
|
150,995
|
1998
|
154,894
|
1999
|
157,341
|
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年
|
人口
|
2000
|
158,994
|
2001
|
159,568
|
2002
|
159,923
|
2003
|
160,173
|
2004
|
161,179
|
2005
|
161,937
|
2006
|
161,756
|
2007
|
161,699
|
2008
|
161,482
|
2009
|
161,708
|
|
年
|
人口
|
2010
|
161,805
|
2011
|
160,108
|
2012
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160,314
|
2013
|
160,793
|
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- 現在の郡域の人口動態と予測
-
1875年からの人口動態(領域は今日のもの)
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人口動態予測
-
年齢構成予測
出典:ベルリン=ブランデンブルク統計局(ドイツ語版)、ブランデンブルク州建設交通局、ベルテルスマン財団(ドイツ語版)による詳細なデータはWikimedia CommonsのPopulation Projection Brandenburg にある。
市町村
2003年地方自治体改編(ドイツ語版)の後、郡には8都市を含む37町村がある。2008年の公式決定により3町村が正式に2言語表記となっている(ドイツ語、低地ソルブ語)[4]。
*カッコ内斜体は公式の低地ソルブ語名称である。
カッコ内は2021年12月31日[1]における人口である。
都市
¹アムト所属市
- ゴルセン(ドイツ語版)¹(2,484人)
- ケーニヒス・ヴスターハウゼン(ドイツ語版)(38,283人)
- リーベローゼ(ドイツ語版)¹(1,340人)
- リュッベン (シュプレーヴァルト)(ドイツ語版)(13,937人)
- ルッカウ(ドイツ語版)(9,466人)
- メルキッシュ・ブーフホルツ(ドイツ語版)¹(841人)
- ミッテンヴァルデ(ドイツ語版)(9,515人)
- トイピッツ(ドイツ語版)¹(1,878人)
- ヴィルダウ(ドイツ語版)(10,848人)
アムト非所属自治体
- ベステンゼー(ドイツ語版)(8,752人)
- アイヒヴァルデ(6,453人)
- ハイデブリック(ドイツ語版)(3,514人)
- ハイデゼー(ドイツ語版)(7,120人)
- メルキッシェ・ハイデ(ドイツ語版)(3,915人)
- シェーネフェルト(ドイツ語版)(18,499人)
- シュルツェンドルフ(ドイツ語版)(9,327人)
- ツォイテン(ドイツ語版)(11,358人)
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アムト(ドイツ語版)及び所属自治体
(アムト庁舎所在地*)
1. アムト・リーベローゼ/オーバーシュプレーヴァルト(ドイツ語版) (Amt Luboraz/Górne Błota) (6,993人)
- アルト・ツァウヘ=ヴスヴェルク(ドイツ語版)(461人)
- ビューレグーレ=ビューレン(ドイツ語版) (Běła Góra-Bělin) (753人)
- ヤムリッツ(ドイツ語版)(506人)
- リーベローゼ(ドイツ語版)、都市(1,340人)
- ノイ・ツァウヘ(ドイツ語版) (Nowa Niwa) (1,070人)
- シュヴィーロッホゼー(ドイツ語版)(1,486人)
- シュプレーヴァルトハイデ(ドイツ語版)(451人)
- シュトラウピッツ(ドイツ語版) (Tšupc) * (926人)
2. アムト・シェンケンレントヒェン(ドイツ語版)(8,920人)
- グロース・ケーリス(ドイツ語版)(2,366人)
- ハルベ(2,440人)
- メルキッシュ・ブーフホルツ(ドイツ語版)、都市(841人)
- ミュンヒェホーフェ(ドイツ語版)(478人)
- シュヴェリーン(ドイツ語版)(917人)
- トイピッツ(ドイツ語版)、都市*(1,878人)
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3. アムト・ウンターシュプレーヴァルト(ドイツ語版)(8,934人)
- ベルステラント(ドイツ語版)(878人)
- ドラーンスドルフ(ドイツ語版)(683人)
- ゴルセン(ドイツ語版)、都市*(2,484人)
- カーゼル=ゴルツィヒ(ドイツ語版)(660人)
- クラウスニック=グロース・ヴァッサーブルク(ドイツ語版)(611人)
- リーツノイエンドルフ=シュターコウ(ドイツ語版)(602人)
- シュレプツィヒ(ドイツ語版)(601人)
- シェーンヴァルト(ドイツ語版)(1,181人)
- シュタインライヒ(ドイツ語版)(445人)
- ウンターシュプレーヴァルト(ドイツ語版)(789人)
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2013年1月1日にはアムト・ゴルセナー・ラント(ドイツ語版)と旧アムト・ウンターシュプレーヴァルト(ドイツ語版)が合併し、現在のアムト・ウンターシュプレーヴァルト(ドイツ語版)が編成された。
経済
経済構造では、北部と南部に大別される。北部は特にベルリン=シェーネフェルト空港と工業によって特徴づけられる一方、南部では農業と観光が経済構造となっている。「シェーネフェルダー・クロイツ (Schönefelder Kreuz, シェーネフェルト十字)」地域は、すなわち自治体シェーネフェルト(ドイツ語版)、ケーニヒス・ヴスターハウゼン(ドイツ語版)、ヴィルダウ(ドイツ語版)の領域は、ブランデンブルク州内に15あり、特別な助成を受ける地域成長拠点(ドイツ語版)の一つである。
2007年には郡内には、従業員20人以上の企業が153社ある。その大部分は「食品、タバコ」「ガラス、セラミック、石、土」「事務機器、通信工学」「機械製造」「金属生産、加工、組み立て」に従事している[5]。郡内には従業員200以上の企業の拠点が4か所ある[5]。
郡内にはブランデンブルク州重点業種拠点が5か所設けられている。そこでは特定の業種領域が集中している。
郡内の2006年の国内総生産(GDP)の平均は、人口1人あたり2万6,249ユーロであったが、これはブランデンブルク州全体の平均1万9,935ユーロ/人とベルリンの平均2万3,671ユーロ/人を大幅に上回り、州内では郡独立市ポツダム29,581ユーロ/人)、フランクフルト (オーダー) (29,444ユーロ/人)、コトブス(28,323ユーロ/人)に次ぐ第4位であった。
新市場経済イニシアティブ (Initiative Neue Marktwirtschaft, INM) によれば、東部ドイツの全郡、全郡独立市中で第11位、ドイツ全国では全407位中第151位であった[6]。2006 年のGDPの絶対値は約42億4,600万ユーロであり、ブランデンブルク州全体のGNPの8.46%に当たる。就業人口の生産性を見ると、6万5,504ユーロ/人は東部ドイツで最高値であった。これはドイツ全体の平均値5万9,378ユーロを大幅に上回る。INMの数値によれば、郡内の就業人 口の生産性は、ドイツ全国では第46位であった[7]。GDPの1996年から2006年の成長率では、本郡は72.3%であり、テルトウ=フレーミング郡(59.2%)と多く差をつけて第1位であった。同時期のドイツ全国の平均値は23.7%であった[5]INMによる調査によれば、郡内での世界的経済不況の影響は「非常に弱い」と判定された[8]。
交通
ダーメ=シュプレーヴァルト郡内の自動車登録件数
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2008
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2009
|
2010
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2011
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2012
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2013
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2014
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乗用車登録数(1月1日付)[9]
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87 242
|
87 477
|
88 743
|
89 989
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91 207
|
91 918
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92 913
|
人口1,000人あたりの乗用車数(前年12月31日付)
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540
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542
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549
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556
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570
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573
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578
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ナンバープレート
1994年1月1日以来、識別記号の「LDS」が割り当てられ、使用されている。2015年7月2日からはこれに加えて、「KW」(ケーニヒス・ヴスターハウゼン)、「LC」(ルッカウ)、「LN」(リュッベン)が利用可能となった。
2000年頃までの旧郡時代には、特別なナンバーが与えられていた。
地域
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アルファベット
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数字
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旧ケーニヒス・ヴスターハウゼン郡(ドイツ語版)
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A から K
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1 から 999
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P から S
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X から Z
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AA から KY
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1 から 99
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PA から SZ
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XA から ZZ
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AA から AZ
|
100 から 999
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旧ルッカウ郡(ドイツ語版)
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L から N
|
1 から 999
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LA から NZ
|
1 から 99
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旧リュッベン郡(ドイツ語版)
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T から V
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1 から 999
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TA から VZ
|
1 から 99
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旧ルッカウ郡のナンバーはわずか数年だけで、その後は旧リュッベン郡で登録が行われた。
外部リンク
脚注
- ^ a b Bevölkerungsentwicklung und Flächen der kreisfreien Städte, Landkreise und Gemeinden im Land Brandenburg 2021 (Fortgeschriebene amtliche Einwohnerzahlen, bezogen auf den aktuellen Gebietsstand)
- ^ maz-online.de
- ^ Wappenangaben auf dem Dienstleistungsportal der Landesverwaltung des Landes Brandenburg
- ^ Amtsblatt für Brandenburg, 19.
- ^ a b c Strukturatlas des Landes Brandenburg; abgerufen am 29.
- ^ Regionalranking der Ostdeutschen Kreise und kreisfreien Städte; abgerufen am 29.
- ^ Datenblatt (PDF; 15 kB) der INM für den Landkreis Dahme-Spreewald; abgerufen am 29.
- ^ Liste der Landkreise mit „sehr schwacher“ risiken in der Wirtschaftskrise; abgerufen am 29.
- ^ Kraftfahrt-Bundesamt Statistik Fz3 Archived 2014年12月5日, at the Wayback Machine.