ダルド級駆逐艦 (プリマ)
ダルド級駆逐艦 第一グループ(Cacciatorpediniere Classe Dardo Prima Serie)は、イタリア王立海軍の駆逐艦。4隻が建造された。フレッチャ級駆逐艦(Classe Freccia)あるいは、単にダルド級駆逐艦とも呼ばれる。 ダルド級駆逐艦の前期型であり、ギリシャ海軍のイドラ級駆逐艦の原型となった。本級より、第二次世界大戦期のイタリア駆逐艦の顕著な特徴である、大型煙突1本へ集約された煙突が見られる。 高速・軽武装を特徴としていたが、後に防空能力を強化するため、対空火器は20mm機関砲8門に変更され、さらに1940年には37mm機関砲4門が増設されている。この時、爆雷投射機2基も追加された。 第二次世界大戦においては、同型艦4隻で第7駆逐艦戦隊を編成。カラブリア沖海戦には全艦揃って参加し、スパルティヴェント岬沖海戦にもストラーレ以外の各艦が投入された。ストラーレはチュニジアのボン岬沖で座礁し、残る3隻はイギリス軍の輸送阻止作戦に投入されたが、サエッタが触雷で喪失、フレッチャは空襲により沈没し、停戦時に残存していたのはダルドのみであった。ダルドは、1943年9月8日にドイツ海軍に接収され、水雷艇TA31として1945年4月25日に自沈するまで使用された。 同型艦関連項目外部リンク |