タフィラ県(タフィラけん、アラビア語: الطفيلة Aṭ-Ṭafīlah)は、ヨルダンを構成する県(ムハーファザ)の1つである。日本語表記はほかにタフィーラまたはタフィーレとも。県都は同名の都市タフィラ。
1988年(またはそれ以前)にカラク県から分離・設置された[1]。人口は9.6万人(2015年国勢調査[2])で、ヨルダンの全12県の中で最も少ない。現在のヨルダン南部を統治した古代エドム王国の、首都を含む多数の史跡が所在する。
隣接する県
行政区画
3郡(لواء)から成る[3][4]。
県名 |
アラビア語名 |
ラテン文字表記 |
面積 (km2) |
人口 (2015)
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ハサ郡(英語版) |
لواء الحسا |
Al-Ḥasā |
952 |
10,243
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ブセイラ郡(英語版) |
لواء بصيرا |
Buṣayrā |
227 |
25,245
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タフィラ・カサバー郡(英語版) |
لواء قصبة الطفيلة |
Qaṣabah aṭ-Ṭafīlah |
1,031 |
60,803
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主要都市
- タフィラ・カサバー郡
- タフィラ(タフィーレ):タフィーレ県の県庁所在地。県北西部の山間地域に位置する。中心部はバスターミナル付近の幹線道路沿い200mほどの商店街。西はタフィーレ軍事病院のあるワディゼィドまで住宅地が続いている。
- アル・イース:タフィーレ工科大学がある。
- アイン・アルベーダ:セルア城などがある。
- アフラ:ハサ渓谷にある街。温泉が2カ所(アフラ温泉とボルベィダ温泉)ある。
- イーマ
- アル・ウィーム
- シンファハ
- ブセイラ郡
- ブセイラ(英語版):タフィーレ県第2の街。県南西部の山間地域に位置する。県南部の行政の中心。柔道がさかんな街でアラブチャンピオンを輩出したこともある。古代エドム王国の首都でもある。
- カディシーヤ:県最南端の街。
- ラシャディーヤ:フランス資本のセメント工場(かつては日本資本)がある。
- ダーナ(英語版):県南部の観光村。ダーナ自然保護区の玄関口。カディシーヤから谷をkmほど下った場所にある。廃墟になった石造りの街を観光用にリノベートしたホテルが数軒ありトレッキングツアーを企画している。アンマン・ペトラ間のツアーの一部で立ち寄られる。
- ガランダル
- ハサ郡
- ハサ(ヒッサ):県東部の砂漠地域に位置する。デザート・ハイウェイ上にある砂漠の中の街。南側の元々の街と北側のカンパニーシティとがある。
- ジュルフ
脚注
- ^ “Provinces of Jordan”. Statoids.com (2015年11月28日). 2020年4月9日閲覧。
- ^ “Jordan/Governorates”. Citypopulation.de (2019年9月9日). 2020年4月9日閲覧。
- ^ “Jordan/Governorates and Districts”. Citypopulation.de (2017年10月2日). 2020年4月9日閲覧。
- ^ Jordan/Administrative units at the Wayback Machine (archived 2017年2月23日)
関連項目
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