ソーナールガーオン

ソーナールガーオンの遺跡
ソーナールガーオンの博物館

ソーナールガーオンベンガル語:সোনারগাঁও Sōnārgāon)は、バングラデシュナラヤンガンジ県にかつて存在した歴史的、行政、商業、海洋の中心地。ガンジス・デルタ地帯に存在し、現在のナラヤンガンジに含まれる。

歴史

13世紀末、この地を支配したヒンドゥー王朝がビクラムプルからソーナールガーオンに遷都した[1]

14世紀初頭、シャムスッディーン・フィールーズ・シャーがソーナールガーオンを占拠した[2]

1324年トゥグルク朝ギヤースッディーン・トゥグルクの遠征により、併合される[3]。その後、バフラーム・ハーンがこの地の長官として任命された。

1338年、バフラーム・ハーンの死後、部下のファフルッディーン・ムバーラク・シャーが独立を宣言したが、デリーからの攻撃にあって逃亡した[4]。そののち、ソーナールガーオンを取戻し、東ベンガルは大いに栄えた。イブン・バットゥータもこの地を訪れ、繁栄ぶりを記録している[5]

1346年、ムバーラク・シャーが死ぬと、ソーナールガーオンはシャムスッディーン・イリヤース・シャーの支配下に入った[5]

脚注

  1. ^ Muazzam Hussain Khan, Sonargaon, Banglapedia: The National Encyclopedia of Bangladesh, Asiatic Society of Bangladesh, Dhaka, Retrieved: 2012-01-21
  2. ^ ABM Shamsuddin Ahmed, Shamsuddin Firuz Shah, Banglapedia: The National Encyclopedia of Bangladesh, Asiatic Society of Bangladesh, Dhaka, Retrieved: 2012-01-21
  3. ^ Kingdom of South Asia
  4. ^ 堀口『世界歴史叢書 バングラデシュの歴史』、pp.56-57
  5. ^ a b 堀口『世界歴史叢書 バングラデシュの歴史』、p.57

参考文献

関連項目