2002年にはサンクトペテルブルクのトロイツカヤ広場に新たなソロヴェツキーの石が設置された。これはエフゲニー・ウクナーリョフがデザインしたもので、ペトログラード・レニングラードにおける政治的抑圧の犠牲者の公的な記念碑として知られている。この10トンの花崗岩の巨石は、元はソロヴェツキー強制収容所の処刑場から50メートル離れたところにあった。岩は「グラグの囚人達へ」「共産主義テロルの犠牲者達へ」「自由の闘士達へ」という言葉と、アンナ・アフマートヴァの詩「レクイエム」の一節、"Хотелось бы всех поименно назвать..."(彼ら全員をその名で呼びたい、けれど...)が刻まれた磨き花崗岩の台に置かれている。記念碑は2002年9月4日にサンクトペテルブルク開府300年祝賀に合わせて公開された[3]。Solvki Encyclopediaによると、ウクナーリョフと記念碑を企画したロシア国家院議員ユーリィ・ルィバコフは、10.4トンの巨石を白海のソロヴェツキー諸島から輸送する費用も含めて、すべての費用を個人で負担したという。サンクトペテルブルク市当局は、市の開府300年祝賀のために相当な額の予算を割り当てていたにもかかわらず、記念碑に対して一切の資金援助を行わなかった[4]。