センシア
センシア(英語: Sensia )は、富士フイルムのカラーリバーサルフィルムのブランド「フジクローム」を冠する銘柄のかつて存在したシリーズである[1]。2011年(平成23年)12月、センシアIII100(センシアスリーひゃく)135フィルムの24枚撮・36枚撮のそれぞれ単品の販売終了をもって、同銘柄は廃番となった[1]。 略歴・概要1994年(平成6年)、富士写真フイルム(現在の富士フイルム)は、フジクロームセンシア100(RA, ISO 100/21)、フジクロームセンシア200(RM, ISO 200/24)、フジクロームセンシア400(RH, ISO 400/27)を発売する[2]。「プロビア」シリーズが誕生したのと同時期である[3]。 1997年(平成9年)3月、「フジクロームアスティア100」とともに、フジクロームセンシアII100(RA II)を発売する[4]。 2003年(平成15年)7月、「フジクロームベルビア100F」「フジクロームベルビア100」「フジクロームアスティア100F」が発売されたが、同月、フジクロームセンシアIII100(RA III)も発売されている[5]。 2011年(平成23年)2月14日、富士フイルムは、「フジクロームセンシアIII100」の135フィルム、24枚撮・36枚撮のそれぞれ20本パックの販売終了をアナウンス、それぞれの単品販売が残った[6]。同年9月5日、同社は、「センシアIII100」の135フィルム、24枚撮・36枚撮のそれぞれ単品の販売終了をアナウンス、同年12月をもって、同銘柄はすべて廃番となった[1]。同社が「今後の使用推奨品」として指定するのは、同じリアルカラーだが超高彩度の「プロビア100F」の135フィルム、24枚撮・36枚撮単品であるという[1]。 「センシアIII100」が生産終了し、同時にアナウンスされた「フジクロームアスティア100F」の120フィルム、220フィルム、シートフィルム(4×5in判、8×10in判、および4×5inクイックロードタイプ)が2012年(平成24年)3月に生産終了すると、「フジクローム」ブランドのカラーリバーサルフィルムは、「ベルビア」「プロビア」の2つだけになる[1]。 日本国外では「センシア200」「センシア400」の135フィルムが、2010年前後まで製造販売されていた[2]。 製品コード別
III100センシアIII100(センシアスリーひゃく、英語: Sensia III 100)は、2003年(平成15年)7月に発売された富士フイルムのカラーリバーサルフィルム、写真フィルムである。「センシア」シリーズの最終ラインであり、2011年(平成23年)12月、同製品の生産終了とともに、「センシア」シリーズの銘柄はすべて廃番となった[1][5]。 同製品は、1994年(平成6年)発売の「フジクロームセンシア100」(RA, ISO 100/21)、1997年(平成9年)3月発売の「フジクロームセンシアII100」(RA II)の後継製品として登場したが、同時に発売された「フジクロームベルビア100F」「フジクロームベルビア100」「フジクロームアスティア100F」の開発レポートには、「センシアIII100」の名は言及されていない[5][7]。 粒状性はRMS:8であり、色再現においてはリアルカラー、彩度は標準彩度、階調は軟調であり、シャープネスは高い[8]。彩度については、「アスティア100F」開発時の新技術を使用している[9][10]。 デイライトタイプのフィルムであり、タングステン光下では、「富士色温度変換フィルターLBB-12」、あるいは「ラッテンフィルターNo. 80A」を必要とする[10]。 ロールフィルムである135フィルムしか存在せず、厚さ0.127mmのセルローストリアセテートを支持体とする[10]。 現像処理は、他の「フジクローム」製品同様、「フジクロームフィルムプロセスCR-56」およびコダックのカラーリバーサルフィルム「エクタクローム」現像処方である「E-6現像」を指定している[10]。 ギャラリー
脚注
参考文献
関連項目外部リンク
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