セルビアン・フィルム
『セルビアン・フィルム』(セルビア語: Srpski film、セルビア語キリル・アルファベット: Српски Филм、英: A Serbian Film)は、2010年のセルビアのエクスプロイテーション・ホラー映画。 概要日本では映倫によるレイティングは設定されていない(作中の描画が、映倫の区分適用外に該当するため)が(米国MPAAではNC-17指定)、公式サイトなどでは「20歳未満の方はご覧いただけません」と広報された。 2022年7月22日に、4Kリマスター化された本作が「セルビアン・フィルム 4Kリマスター完全版」の邦題で再び公開された。映倫のレイティングではなく独自にR18+指定とした。 あらすじポルノスター・ミロシュ(スルジャン・トドロヴィッチ)は現役を引退し、妻マリア(イェレナ・ガウリロヴィッチ)、幼い息子ペタルと共に暮らしていたが、中々仕事に恵まれず困窮していた。 そんなある日、ミロシュはかつて共演したレイアから海外向けの大作ポルノに出演しないかとの誘いを受ける。高額のギャラに惹かれ仕事を引き受けたミロシュはヴックミル(セルゲイ・トリノフヴィッチ)と名乗る監督に引き合わされ、芸術的なフィルムを作るという話を聞かされるが、その実態は富裕層向けのスナッフフィルムを撮る悪質な業者であった。 自分が不法に巻き込まれていることに気付いたミロシュは仕事を断り帰ろうとするが、ヴックミルにドラッグ入りのお茶を飲まされていたことで道中、意識を失ってしまう。気が付くとそこは自宅のベッドで、数日間の記憶がなく、妻や息子は行方不明で電話も繋がらなかった。不安に感じたミロシュはヴックミルの屋敷に戻るが、そこには自分が数々の暴力や性行為にふけるビデオテープが残されていた。 ミロシュはテープを手掛かりに記憶を辿っていく。ドラッグを飲まされ女性を強姦し殺したこと、レイアが自分を連れ戻しに来たが拷問のうえ殺されたこと、その後自分が未成年と行為に及びそうになったが何とか拒絶し逃げたこと、しかし連れ戻されたこと、撮影のクライマックスとして拉致されて来た妻と息子を強姦してしまったこと、最後には我に返り報復として撮影関係者を皆殺しにしたこと、家族を力づくで連れ帰って自宅の一室に閉じ込め自分はベッドで力尽きたこと。 全てを思い出したミロシュは絶望し、閉じ込めていた家族を解放してしばらくの平穏を過ごすと、拳銃を使って一家心中を図る。その後、ヴックミルの関係者と思わしき人物が現れ、ミロシュ一家の死体を前に新たなフィルムの撮影を指示するところで物語は終わる。 スタッフ
キャスト
受賞
外部リンク
|