彼らはMIDIのドラムを使用してデモを製作しており、このデモの最初に収録されていた「You're No Angel」という曲では、ボウ・バーチェルがボーカルをとっている(この曲はアンソニー・グリーンが加わる以前は「The Gift」とされていて、「You're No Angel」になったのは彼が加入して正式に曲が完成してからである)。
この時から、彼等は正式なシンガーを探しており、「Days Away」というバンドに所属していたキース・グッドウィンにその旨を伝えた。そこで、彼はアンソニー・グリーンを紹介する。早速、彼らは2つのインストゥルメンタル曲を彼に送り、彼はそれらにボーカルを録音した。この2曲はEP『Translating the Name』に収録された「Seven Years」と「Translating the Name」である。そして確かな手応えを感じた2人はアンソニー・グリーンをフィラデルフィアから呼び寄せ、4日間でEPのボーカルを録音した。
初の正式音源・EP『Translating the Name』、そしてアンソニーの脱退
2003年6月17日にリリースしたEP『Translating the Name』はネットを通じて話題になり、即座に人気に火が点いた。この余波からバンドは1度もライブを行っていないにもかかわらず多数のレコード会社からのオファーを受ける。
そこでバンドは全国的なオーディションを開催する。ボウ・バーチェルはこのオーディションにおける面接時にこう言った。「俺達が最も重要視しているのは、麻薬をやらない、しっかりとライブで歌える、そしてルックスも良くて一緒に楽しくやっていける奴だ。でもユーモアのセンスはそんなになくていい。そこは俺達に任せておけ」。そしてオーディションによって絞られた数人のシンガーのデモを聞いた結果、以前に「Mormon In The Middle」と「Stamp Out Detroit」という2つのバンドでボーカルを務めていたコーフ・リヴァーがバンドの新たなリードシンガーとして決定した。
コーフ・リヴァー在籍時の活動(2004年-2010年)
初期の活動
コーフ・リヴァーがセイオシンに送ったデモにはアコースティック・バージョンの「Mookie's Last Christmas」(このトラックはネット上に流出している)が収録されており、その他には「Seven Years」と「3rd Measurement in C」が収録されていたと思われる。ボウ・バーチェルは、初めてこのデモを聞いた時にアンソニー・グリーンが自分達をバカにするために送ってきたと勘違いした程、その声はアンソニー・グリーンと酷似していた。実はこの時、彼等はクリードのボーカルのような「渋くて低い声」をしたシンガーではなく、アンソニー・グリーンのような、高音域で歌えるシンガーを必要としていた。なぜなら、ボウ・バーチェルは以前に、人気ロックバンドの「Midtown」と「Further Seems Forever」の両ボーカルをそれぞれスタジオに呼び、Pro Toolsによってアンソニー・グリーンのボーカルのみを消して、EP『Translating the Name』に収録されている曲を2人に歌わせてみたところ、「スパイナル・タップ(イギリスの古いヘヴィメタル・バンド風)」の楽曲のようにしか聞こえず、結果的にこのバンドのサウンドには向いていないという判断を下していたからである。
ドラマーのパット・マグラースは、EP『Translating the Name』をレコーディングする際のメンバーである。バンドは以前から、現ドラマーのアレックス・ロドリゲスを加入させようと必死になっていたが、その時彼は「Open Hand」というバンドのメンバーでツアーをしていたため、スタジオドラマーであったパット・マグラースが迎え入れられた。ボウ・バーチェルいわく、「EP『Translating the Name』の3/4は彼のおかげで成り立っている」とのこと。以下はすべてボウ・バーチェルの発言。「アレックスしかいないと思っていたけど、そんなことはなかったね。一度彼に『誰にもできないようなプレイをしてみてくれよ』って頼んでみたんだ。そしたら、彼がとてつもないプレイをいきなり始めたんだ。俺達全員チビっちまったね。しかも、恐ろしく凄いフレーズを叩いておきながら、何事もなかったかのような顔をしてんだよ。とにかくぶったまげたな」。
2005年、バンドは全米ツアーを敢行し、ワープドツアーにも参加する。またこの期間中に「Bury Your Head」のビデオが撮影され、Fuse(アメリカのケーブルテレビ)で公開された。
そしてバンドはキャピトル・レコードと契約し、2006年9月26日に自身の名を冠したファースト・アルバム『セイオシン』でデビューを飾る。この作品は1週間で3万5千枚を売り上げ、全米アルバムチャートにて、初登場22位を記録した。ちなみに『Steven's Untitled Rock Show』という番組で、司会者が「8万枚を売り上げた…」と紹介しているが、これは間違いで、ジャスティンがその場で訂正している。この作品には、「同じジャンルに属する他アーティストとは、違った方向性にものにする」というバンドの意向が含まれていたようで、彼等がインディーズ時代に設立した「Death Do Us Part」というレーベルからリリースした最初のEPや、いわゆるポスト・ハードコアの他バンドと比べると、少しソフトな作品に仕上げられた。
「Bury your Head」というタイトルは映画『ジャーヘッド』にインスパイアされてものである。
「Show Me Your Bootyhole」「Rap Party」「Crap Rap」の3曲はB2Cのものであり、セイオシンのものではない。B2Cはボウ・バーチェル、クリス・ソーレンソン、そしてTake The Crownというバンドのメンバー数名と共に結成されたこれらの曲のためだけのバンドである。
「Plays Pretty for Baby」という曲は一般にセイオシンの曲だと認識されているが、これは間違いであり、実際はアンソニー・グリーンがZolof the Rock & Roll Destroyerというバンドにゲストとして招かれた際に製作された楽曲である。これは彼らの「self-titled CD」にて聴くことができる。
※過去にSchecter 006 ElitesとGibson SG StandardsとSeymour Duncan Hot Railsを積んだFender Telecastersを使用。
クリス・ソーレンソン
ベースの種類
Fender Jazz and Precision
オプション
Sunn 1200S
Fender 8x10
Fender Bassman 1200 Pro
アレックス・ロドリゲス
ドラムの種類
Kit 1: Gun Gray Gloss Lacquer / All Black Chrome tube lugs, 50% Offset lugs on toms, inline lugs on kick drum. Toms are 6-ply and kick is 8-ply 12" x 8" 16" x 16" 22" x 20"
Kit 2: 60's Oyster Black Wrap: ("Voices"のプロモーションビデオにて使用。) / All Black Chrome tube lugs, 50% Offset lugs on toms, inline lugs on kick drum. Toms are 6-ply and kick is 8-ply 14" x 10" 18" x 16" 24" x 18"