ストーカー (2002年の映画)
『ストーカー』(原題:One Hour Photo)は、2002年のアメリカ合衆国の心理スリラー映画[2][3]。マーク・ロマネク脚本・監督、ロビン・ウィリアムズ、コニー・ニールセン、マイケル・ヴァルタン、ゲイリー・コール、エリク・ラ・サル出演。本作は映画評論家から肯定的な評価を受けたとともに、ウィリアムズの演技についても賞賛されてサターン賞主演男優賞を受賞した[4]。 ストーリー
20年以上写真現像の仕事をしているサイは、大型スーパー内にある写真現像ショップで働く真面目だが家族が居ない孤独な男だった。そんな彼には常連客のヨーキン一家の写真をこっそり焼き増しして自分の部屋の壁一面に飾り、自身が家族の一員になる妄想をする趣味があった。さらにおじさんのような存在になることを期待してニーナの息子ジェイクと接触する。一方のニーナは、家庭に関心がない夫のウィルとの仲が悪くなっていた。ある日サイは無断で客の写真を焼き増ししていたことが上司のビルにばれ、そのことと日ごろから客の前で作業員とケンカしたり商品を勝手にプレゼントとして渡してしまうことなどの行動と併せて解雇されてしまう。職を失い意気消沈したサイは、今日店に来た客のマヤ・バーソンとニーナの夫であるウィルが浮気をしていることを知り愕然とする。その写真をニーナが取りに来る予定の写真に紛れ込ませ、仕事仲間のヨシ・アラキに別れを告げてからスーパーの前で車に乗って待機する。写真を受け取ったニーナが運転する車を家まで追跡して一家を観察していたサイは、彼女が夫に対して冷静な態度であることに苛立ちを覚える。 登場人物
キャスト
スタッフ
製作当初、ナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナーが本作の映画音楽を作曲したが、監督のロマネクはそれを使用しないことを決定した。その未使用曲の一部はナイン・インチ・ネイルズのミニアルバム『still』に収録されている[5]。 サイがナレーションで「どんなバカでも2日間のセミナーを受ければ、1時間未満で美しいプリントに仕上げる技法をマスターすることができると思う人がいる。しかしもちろん、大部分の仕事がそうであるように、現像は見た目よりはるかに難しい作業である」と語る。実際には、ロビン・ウィリアムズは南カリフォルニアにある現像研究所で2日半の訓練を受けて役に備えた[6]。 コメンタリーでロマネクは、『タクシードライバー』で描かれたような1970年代の「孤独な男」に一部影響を受けたと述べた。さらに、最初は主演にジャック・ニコルソンを考えていたが断られたことも語った。 受賞・ノミネート
脚注
関連項目
外部リンク |