ステイ・ゴールド (映画)
『ステイ・ゴールド』は、野沢尚原案および脚本による1988年10月に公開された日本の映画である。公開に先立って野沢によりノベライズされている。少女版『スタンド・バイ・ミー』として宣伝された[1]。 あらすじ修学旅行の1日目、麗子と理沙と真琴は親友の奈美がいなくなった事に気づく。3人は教師達が喋っているのを聞き、奈美がビルの上から飛び降り自殺をしたのを知ってしまう。彼女たちは修学旅行先を抜け出し、生前に奈美が教えてくれた『飲むと「永遠の友情」を得られる伝説の雫』を求めて旅に出る。 登場人物
スタッフ
主題歌
作品の評価批評家筋は概ね好意的であったが不入り[1]。 小説
トラブル脚本を担当した野沢尚は、エッセイ『映画館に、日本映画があった頃』にて、完成間近の本作をメジャーな配給ルートに乗せるために、原作を1行も書いていない人気漫画家の名前を原作者としてクレジットする条件を呑むようにプロデューサーに言われ、野沢がその条件を承諾しなれば映画はお蔵入りになると、間接的な脅迫を受けていたと告発している[1]。 つまりは 川原由美子の名前を利用して本作の配給ルートを拡大しようとした何者かが介在していたという事になる。 野沢は『ステイ・ゴールド』の制作にリハーサルから立ち会っており、製作費5千万という低予算での映画製作に苦しむ現場スタッフや出演者の姿を知っていたため「配給の都合のために、原作を1行も書いていない人気漫画家の名前を原作者名義でクレジットに入れる」という条件を呑んだと語っているが、野沢の脚本を元にして後から起こされるはずだった”原作漫画”の製作は反故になり、映画はメジャー配給に乗らない限定公開に。 野沢による同作の小説版が角川文庫から刊行されたが、野沢曰くの「何もしていない原作者」のクレジットが入ったノベライズ扱いとなった。野沢は本件について「ある人間たちに対して本物の憎悪を感じた」と当時を語っている[1]。野沢の没後2006年に幻冬舎文庫から、 川原由美子の名前が外れた野沢尚単独名義の新装版『ステイ・ゴールド』文庫本が刊行されている。 同時上映新宿ピカデリー3他、一部の劇場で『バカヤロー! 私、怒ってます』と限定公開[1]。 脚注注釈
出典外部リンク |