スダレダイ科
スダレダイ科(Drepaneidae)は、スズキ目スズキ亜目に所属する魚類の分類群の一つ。スダレダイ属のみが含まれ、2あるいは3種が所属する[1]。 概要スダレダイ科の仲間はインド洋・西部太平洋およびアフリカ西部の温暖な海域に分布し、2あるいは3種の海水魚のみを含む小さなグループである。沿岸の浅い海で生活する底生魚で、小型の無脊椎動物を主に捕食する。 本科のアルファベット表記は、かつては「Drepanidae」であった[2]。しかしこの名前はガの仲間である「Drepanidae」と同一であったため、学名の命名における先取権の原則に基づき、現行の「Drepaneidae」に変更されている[1]。 形態スダレダイ科の魚類は左右に平べったく側扁し、体高は高い。全長50cmほどにまで成長し、食用として利用されることもある。口を大きく突き出すことができる。 鎌のような形をした長い胸鰭が特徴で、属名(Drepane = ギリシャ語で鎌あるいは三日月の意)および英名「Sicklefish」の由来にもなっている[1]。背鰭は13-14本の棘条と19-22本の軟条で構成され、臀鰭は3棘17-19軟条。主上顎骨の一部は露出し、椎骨は24個。 分類スダレダイ科はスダレダイ属1属のみを含み、2あるいは3種で構成される。スダレダイ(D. longimana)とユウダチスダレダイ(D. punctata)の鑑別点は斑紋の有無のみであり、両者は同種である可能性がある。本科をスズキ亜目ではなく、ニザダイ亜目に含める見解もある[3]。 出典・脚注
参考文献
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