スズガエル科
スズガエル科 Bombinatoridae はカエルの科の一つ。体は平たく、腹面は鮮やかな色をしている。皮膚には強い毒を持つ。Barbourula 属とスズガエル属の2属を含む。 スズガエル属は疣のある水性のカエルで、体長7cm程度になる。腹面は明るい色をしており、刺激を受けると背と四肢を反らせ、その色を見せつける(スズガエル反射)。これは捕食者に対する警告とみられる[1]。通常のカエルは息を吐き出す時に鳴き声を発するが、この属の一部の種では吸う時に鳴き声を発するものがある。色素のある卵を池などの水中に産む。 スズガエル属がユーラシア大陸で見られるのに対し、Barbourula 属はフィリピンとボルネオ島に分布する。スズガエル属よりも地味な体色で、水かきのある指趾を持つ、オタマジャクシは知られていない。かつてこの属はスズガエル属とミミナシガエル属の中間的な属だと見なされていたが、スズガエル属の方に近縁であることが明らかになっている。ミミナシガエル属はミミナシガエル科として分離されている。 鮮新世と更新世の地層からスズガエル属の化石が産出している。Barbourula 属の化石は知られていない。 分類2属10種が属する[2]。
系統次のような系統樹が得られている[2]。
脚注
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