ジーン (バンド)
ジーン (Gene) は、イギリス・ロンドン出身のオルタナティヴ・ロックバンド。 概要1993年結成。デビューした時期が重なったためにブリットポップのバンドとして括られがちであるが、同時期の享楽的なバンドたちとは一線を画した独自の美意識を持ち、ボーカルのマーティンはザ・スミスのモリッシーとも比較され、本国のプレスからは「カムデン・スミス」とも評された[1]。 しかし音楽的にはザ・スミスよりも力強いギターサウンドや叙情的なメロディを特徴としており、スモール・フェイセスやザ・ジャムのトリビュート・アルバムにも参加するなど、モッズバンドからの影響も持ち合わせていた。2004年に解散を発表。 来歴1994年、NMEの記者がジーンのために設立したインディーレーベル「Costermonger」から、シングル「フォー・ザ・デッド」を発表しデビュー。その後メジャーレーベルのポリドールと契約を結び、3枚のシングルしか発表していない時点でNMEのベスト・ニュー・アクトにオアシスらを抑えて選出されるなど、ブリットポップが本格的に勃発する前から大きな期待を集めていた。 1995年発表の1stアルバム『オリンピアン』は全英8位を記録。翌1996年にはアルバム未収録曲やライヴテイク、レディオ・セッションなどの音源を集めたコンピレーション・アルバム『トゥ・シー・ザ・ライツ』の発表を挟んで、1997年に2ndアルバム『ドローン・トゥ・ザ・ディープ・エンド』を発表。前作よりもスケール感を増した楽曲やバンド・サウンドは高い評価を集め、前作と同じく8位を記録。またこの時期フル・オーケストラを従えたロイヤル・アルバート・ホールでの単独公演も成功させている。 しかしブリットポップ・ムーブメントの衰退により同時期のバンドが軒並み消えていく中、ジーンも徐々にセールス面で苦戦を強いられる。1999年発表の3rdアルバム『レベレイションズ』は最高位25位とセールス面で伸び悩み、所属していたポリドールから契約を打ち切られてしまう。しかしインディーに転じた後も、イギリスをはじめとしたヨーロッパ各国や日本、アメリカをツアーするなど、ライヴの集客面ではファンからの根強い支持は顕在だった。 新たに自主レーベル「Contra」を立ち上げ、2000年にロサンゼルスのハリウッド公演を収録したライブ・アルバム『Rising For Sunset』、そして2001年には4thアルバム『リバーティーン』を発表。とくに『リバーティーン』は、メンバーが「今までのどのアルバムよりいいし、もちろんベスト盤よりもいい」と語るほどの自信作だったが、チャートでは振るわずセールス的には失敗に終わる。その後もライヴを中心に活動を継続していたが、2004年11月に突如解散することを発表。翌12月にラストシングル「Let Me Move On」を発表し、ロンドン・アストリアなどで解散ライヴを行った。 2008年には、ジーンの元マネージャーの誕生パーティーに元メンバー4人が久々に顔を合わせ、ステージで5曲を演奏している。 解散後
その他のエピソード
ディスコグラフィー以下の順位は全て全英チャートによるもの スタジオ・アルバム
コンピレーション・アルバム
ライブ・アルバム
脚注
外部リンク |