ジョン・ステイモス
ジョン・フィリップ・ステイモス(英: John Phillip Stamos、1963年8月19日 - )は、アメリカの俳優。カリフォルニア州サイプレス出身。『フルハウス』のジェシー・カツォポリス役、『ER緊急救命室』のトニー・ゲイツ役で知られている。身長182cm。 来歴生い立ち・若年期レストランの店主であったギリシャ系[1]のウィリアム・ジョン・ステイモス(英: William John Stamos)とアイルランド系移民のロレッタ・フィリップス(Loretta Phillips)の子。父方の祖父はヘルメス・スタモトプーロス(Hermes Stamotopoulos)で、この名前はギリシャからアメリカに移住する際にステイモスという短い名前に改名した。[2] 2人の妹がおり、ともに教師をしている。 4歳のときからドラムとサックスとトライアングルを習い、19歳のときには友人二人と結成したロックバンド 「ザ・バンド・デスティニー」(the band Destiny)によりパーティーや地方のテーマパークで収入を得ている。 経歴アメリカの昼メロドラマ(ソープ・オペラ)『ジェネラル・ホスピタル』のブラッキー・パリッシュ役で俳優デビュー。ステイモスの感情の入ったセリフ回しが注目され、1987年に『フルハウス』のジェシー・コクラン役にオーディション無しで抜擢された。このジェシー役でステイモスはエミー賞にノミネートされたこともある。 『フルハウス』終了後は、2001年のテレビドラマ『シーブス (Thieves)』や、2005年から2006年のコメディドラマ『ジェイク・イン・プログレス (Jake in Progress)』で主役を演じている。他にもシットコム『フレンズ』に出演するなど、現在の俳優活動もすこぶる好調である。2005年に、テレビドラマ『ER緊急救命室』のトニー・ゲイツ役に抜擢された。ただし、ABCが『ジェイク・イン・プログレス』を刷新したため、レギュラー出演は2006年からとなった。2004年の「遠距離電話10-10-987」などのCM出演も多くなった。 映画では大きな役を演じることは少ないが、2006年のロマンチックコメディ映画『ウェディング戦争』の中で、同性愛者の結婚プランナーという主役を演じた。声優活動も行っている。 また、ステイモスは音楽活動の経歴もある。ドラマーとして、ザ・ビーチ・ボーイズと巡回公演を行ったり、[3][4] ブロードウェイでの活動歴もある。[5] 2009年11月16日、ハリウッド・ウォーク・オブ・フェイムに名前が刻まれた。[6][7] 式典にはステイモスと交友のあるマイク・ラヴ、ブルース・ジョンストン、ボブ・サゲット、ロリ・ロックリン、キャンディス・キャメロン・ブレらが出席した。 2015年よりFOXのテレビドラマ『Grandfathered』で主演を務めている。[8] また、この年には『フルハウス』のスピンオフシリーズ『フラーハウス』の制作・出演が発表された。[9] 私生活1998年9月19日に女優のレベッカ・ローミンと結婚したが、2004年に別居、[10] 2005年に正式に離婚した。2017年10月には女優のケイトリン・マクヒューとの婚約を公表し、[11] 2018年2月に結婚した。2017年12月にはマクヒューの妊娠を公表し、[12] 4月16日に第1子である男児が誕生した。[13] 過去にはデミ・ムーアやポーラ・アブドゥルらとデートをしたことがある。[12] ロリ・ロックリン(『フルハウス』のベッキー役)とも交際したことがあったが、ローミンと付き合い始め、ロックリンも再婚したため、真剣な交際に発展することはなかった。[14] ステイモスはディズニーランドの大ファンであり、一度に3万ドル使ってしまうという。ローミンと夫婦だった頃は妻の出演した映画『ファム・ファタール』の宣伝のために日本の東京ディズニーランドなどを観光したこともあるという。 彼はシックス・ミリオン・ダラー・マンやアクションマンの愛好家で、その人形を集め、自宅に飾っているという。また、作家のマット・ストーンの親友でもある。 スキャンダル2015年6月に、酒または薬の影響下での運転の容疑で逮捕され、[15] 後に依存症治療のためリハビリ施設へ入所した。[16] 同年11月に390ドルの罰金および執行猶予付きの有罪判決が言い渡された。[17] ジョンはまた、飲酒運転で逮捕された当時を振り返り、「下手をすると誰かを傷つけていたかもしれない。本当に愚かなことだったし、僕は無知だった。自分が嫌になったよ。それで目が覚めた」と反省している。同11月に3年間の保護観察処分となった。 その後、アルコールや薬物の乱用を断つためのプログラムに入った。 睡眠導入薬を止めることは非常に困難だったようで、薬のせいで記憶力が衰え、「脚本を覚えるのが大変で、人の名前や顔なんかも覚えられなかった」と後日語っている。「あの薬を断つことができて本当にハッピーだ」と述べ、現在はアルコールも薬も完全に断っているという。[18] 断酒にはジョディ・スウィーティンのサポートが救いになったことを明かしている。[19] 人物フルハウスに関する逸話ジェシーの役は当初「アダム・コクラン」という役名だったが、パイロット版の撮影前に名前をジェシーに改めた。ステイモスがギリシャ系であることを強調するため、シーズン2の収録前にスタッフが「ジェシー・カツォポリス」の名前を提案したところ、ステイモスは喜んで受け入れたため、シーズン2以降はラストネームが「カツォポリス」となった。ただし、日本語(NHK)版では最終シーズンまで「コクラン」のままであった。 第8シーズンの後、ABCはフルハウスを自系列局の放送枠から外すことを決定した。第9シーズンはWBネットワークで放映されることになったが、それらを理由にステイモスは番組からの離脱を発表した。ステイモスの離脱がこの番組に大きな影響を与えたために、ABCの第8シーズンが事実上最終期となり、シリーズが終了した。 主な出演作品テレビシリーズ
映画
PV
日本語吹き替え『フルハウス』以降、主に堀内賢雄が多くの作品で担当している。 このほかにも、東地宏樹、宮本充、山寺宏一なども声を当てている。 参照
外部リンク
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