ジョブコーチジョブコーチ(job coach)とは、障害者の就労に当たり、出来ることと出来ないことを事業所に伝達するなど、障害者が円滑に就労できるように、職場内外の支援環境を整える者を指す。 概要一見障害者には見えない発達障害者の就労で多用される。資格は特にないが、福祉に関心のある者が、短期講習で養成される場合が多い。 また、障害者自立支援法による「障害者就労移行支援事業所」に勤務する、雇用先との調整や利用者の指導を行う職員のことをジョブコーチという場合がある。 また、障害者の雇用の促進等に関する法律による「職場適応援助者助成金制度」を利用しジョブコーチとして活動をする際には、独立行政法人高齢・障害者雇用支援機構の行う第1号職場適応援助者養成研修もしくは第2号職場適応援助者養成研修やJC-NET(ジョブコーチネットワーク)や特定非営利活動法人大阪障害者雇用支援ネットワークの行うジョブコーチ (ジョブ・メイト)養成研修(職場適応援助者養成研修)を修了する事が必須となる。 職場適応援助者が行う支援には主に下記のものがある。 1)障害者本人に対する支援
2)雇用主に対する支援
3)家族に対する支援
※支援回数や時間を徐々に減らし、ジョブコーチ主体の支援から事業主主体の支援に移行。支援終了後もフォローアップを行う。 ※期間は、障害者の状況により、期間を区切り、それぞれ目標を立てて支援を行う。標準的には2から4ヶ月である。 ジョブコーチの活動の例A社では、就業規則で、10年勤続すれば、部下を持たなければならないと定められていた。 軽い知的障害のあるBは、手先は器用であるため、与えられた部品組み立ての単純作業を丹念にこなし、10年間勤め上げた。しかし、A社は、就業規則に則り、Bに対し、管理職に就くことを要求。Bが断ると、就業規則違反を理由に、解雇しようとした。 ジョブコーチが間に入り、Bは手先を動かすことは人並み以上に出来るけれども、健常者の仕事を管理することまでは出来ない旨をA社に説明し、A社も納得した。 関連資格・職種資格 職種 関連項目外部リンク |