ジョニー・フリン
ジョニー・フリン(Johnny Flynn、1983年3月14日 - )はイギリスの俳優・ミュージシャン[1]。 生い立ちイギリス人の両親のもと、南アフリカのヨハネスブルグで生まれる。母親は陶芸家のキャロライン・フォーブス、父親はミュージカル俳優のエリック・フリンで、幼い頃から息子に音楽と演技の両方を教えていた[2]。異母兄に俳優のジェローム・フリンと俳優で声優のダニエル・フリン(妻は女優ケリー・フリン)がいる。「ザ・サセックス・ウィット」で歌うリリー・フリンは実妹。 イギリスに戻ったのは4歳の時で、全寮制パブリックスクールであるウィンチェスター・カレッジに通った。そこでは特に音楽に興味を抱き、ヴァイオリンとトランペットの演奏を習得している[3]。映画や舞台でヴァイオリン等を弾くシーンは、吹き替えなしの本人の演奏である。ハンプシャーのピーターズフィールド近くのベダレス・スクールでは、ギターを独学で習得した。父親が癌で亡くなる直前の18歳、ロンドンの名門演劇学校、ウェバーダグラス演劇芸術アカデミーに入学した[2]。 キャリア2005年、イギリスの映画雑誌「Screen International」で「Stars of Tomorrow」の一人に選ばれる[4]。 舞台では、2007年プロペラでカーティスとヴァイオラなどシェークスピア劇を演じ、2012年にはシェイクスピアズ・グローブでの『十二夜』ヴァイオラ役でイアン・チャールソン賞を受賞している。
2011年には、ロイヤルコート劇場でのリチャード・ビーンの舞台『The Heretic』で、イブニング・スタンダード賞とワッツオンステージ賞の最優秀新人賞にノミネートされ、同じく同年の2011年、ジェズ・バターワースの大ヒット舞台『エルサレム』で演じた主演のリー役で、オリヴィエ賞助演男優賞にノミネートされる。また、2015年9月、劇評家から広く絶賛され、ローレンス・オリヴィエ賞、批評家協会演劇賞、イヴニング・スタンダード演劇賞など多数の賞にノミネートされたマーティン・マクドナーの『ハングメン』のムーニー役で、ワッツオンステージ賞をノミネートされる等、舞台でも高い評価を得ている[5]。 音楽活動では、「ジョニー・フリン & ザ・サセックス・ウィット」のリードシンガー兼ソングライターである。8枚のアルバムをリリースし、2008年のデビュー作『A LARUM』は、批評家の称賛を受けた[6][7]。また、シェイクスピアズ・グローブで「お気に召すまま」の作曲を当時の古楽器で行う[8]など、映画、テレビ番組、演劇作品の音楽も数多く書いている。ミア・ハンセン=ラヴ監督の『グッバイ・ファーストラブ』や、英国アカデミー賞テレビ部門を受賞したBBCの『Detectorists』、自身が出演した映画『EMMA エマ』のテーマソングなども担当する。 私生活3歳の時に、スタッフォードシャー・ブル・テリアに襲われた傷が顔にある[9]。そのため、子供の頃のあだ名は「Scarface(スカーフェイス)」だった。 2011年に、舞台デザイナーの女性と結婚し、現在は三児の父である[10]。 音楽作品シングル
アルバム
出演映画
ドラマ
舞台
オーディオドラマ
出典
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