『ジョナ・ヘックス』(原題: Jonah Hex)は、2010年のアメリカ映画。DCコミックスのスーパーナチュラル・ウエスタン『ジョナ・ヘックス』を原作とした西部劇映画である。
日本では劇場公開されず、ビデオスルーとして2010年12月22日にDVDが発売された。またWOWOWでは『ジョナ・ヘックス 傷を持つ復讐者』のタイトルで放送された[2][3]。
ストーリー
キャスト
※括弧内は日本語吹替
ジョシュ・ブローリンに決まる前にはトーマス・ジェーンがヘックス役を熱望しており、自腹で特殊メイク・アーティストを雇って外見を再現し、プロモーション用の写真を撮影していた[4]。
製作
2000年に20世紀フォックスがプロデューサーのアキヴァ・ゴールズマンとロバート・ザッピアと共に1時間のテレビドラマにするために脚色していたが、結局製作までには至らなかった[5]。2007年7月、ワーナー・ブラザースが映画化権を手にし、ゴールズマンとアンドリュー・ラザーと共に製作を始め、マーク・ネヴェルダインとブライアン・テイラーによって脚色がなされた[6]。2008年10月、ジョシュ・ブローリンがジョナ・ヘックスを演じるために監督する予定だったネヴェルダインとテイラーと会談を行った[7]。同年11月、ネヴェルダインとテイラーはスタジオとの意見の違いにより監督を降板した[8]。スタジオは代わりにアンディ・フィックマンかマックGを雇用しようとした後、2009年1月までにジミー・ヘイワードを選んだ[9]。撮影は2009年4月にルイジアナ州で開始された[10]。
サウンドトラック
音楽はマルコ・ベルトラミとヘヴィメタルバンドのマストドンが手掛ける。
公開
劇場公開
『ジョナ・ヘックス』は、2010年6月18日に米国で公開された。この日は、ディズニー/ピクサーの『トイ・ストーリー3』の公開日でもあった。
グッズ
家庭用メディア
本作は2010年10月19日にDVDとBlu-rayの両方が発売されたが、特典はなかった。その後、イギリスでは2010年12月13日にDVD、ブルーレイ、ダブルプレイで発売された。特典映像として、「削除シーン」、「The Inside Story of Jonah Hex」、「ピクチャー・イン・ピクチャー・コメンタリー」が収録されている。
評価
興行成績
『ジョナ・ヘックス』は興行的に大失敗した。2010年6月28日に北米の2825館で封切られ、公開初週週末3日間で537万9365ドルを稼ぎ、1館あたりの平均興行収入は1,904ドルにとどまり、初登場7位で幕を開けた[17]。2週目の週末には1,627,442ドルの興行収入にとどまり、10位に転落した。2010年8月12日、4700万ドルの製作費に対し、北米では累計で1054万7117ドルを売り上げ、劇場公開を終了した[1]。アメリカ国内での興行成績が悪かったため、海外ではあまり公開されず、アメリカ国外での興行成績は50万ドル以下であった。
批評家の反応
Rotten Tomatoesでは、『ジョナ・ヘックス』は、150件のレビューから12%の支持率を得ており、平均評価は3.47/10となっている[18]。同サイトの批評家の意見では、「ジョシュ・ブローリンは最善を尽くしているが、短く焦点の定まらない『ジョナ・ヘックス』がスクリーン上で崩壊しないようにすることはできていない」[19]とされている。Metacriticでは、32人の批評家から100点満点中33点の評価を得ており、「全般的に好ましくない評価」とされている[20]。CinemaScoreの調査では、観客の平均評価はA+からFまでのスケールで「C+」であった[21]。
The A.V. ClubのKeith Phippsは本作に滅多にださない「F」評価を与え、「スクリーンに映し出された81分(クレジットを含む)の『ジョナ・ヘックス』の映像は、タイトな締め切りの下で組み立てられたもののようで、おそらくその影響を受けている」と述べている[22]。ロジャー・イーバートは本作に否定的な評価を与えた、「この映画はDCコミックスのキャラクターをベースにしており、それがプロットがあちこちに飛ぶ様の説明になるかもしれない。グラフィック・ノベルについてはよく耳にするが、これは奇妙なオカルトのアイデアを集めたグラフィック・アンソロジーのようなものだ」[23]。
称賛
本作は、2010年のヒューストン映画批評家協会の協会賞授賞式(英語版)で、その年の「最悪の作品」に選ばれた[24][25]。さらに、第31回ゴールデンラズベリー賞では最低主演女優賞(ミーガン・フォックス)、最低スクリーンカップル賞(ジョシュ・ブローリンの顔とミーガン・フォックスの訛り)の2部門でノミネートされた。
出典
- ^ a b c d “Jonah Hex (2010)” (英語). Box Office Mojo. Amazon.com. 2010年10月21日閲覧。
- ^ “映画 ジョナ・ヘックス”. allcinema. 2012年3月24日閲覧。
- ^ “ジョナ・ヘックス 傷を持つ復讐者”. WOWOWオンライン. 2012年3月24日閲覧。
- ^ Billington, Alex (2008年6月20日). “So That Truly Was Thomas Jane as Jonah Hex!”. FirstShowing.net (First Showing, LLC). http://www.firstshowing.net/2008/06/20/so-that-truly-was-thomas-jane-as-jonah-hex/ 2009年4月8日閲覧。
- ^ Laski, Beth (2000-01-20). “DeVito has a 'Revelation' on crowded Canton slate”. The Hollywood Reporter.
- ^ Kit, Borys (2007-07-24). “Warners puts 'Hex' on comic”. The Hollywood Reporter.
- ^ Fleming, Michael (2008-10-09). “Josh Brolin eyes WB's 'Jonah Hex'”. Variety. http://www.variety.com/article/VR1117993724.html 2009年4月9日閲覧。.
- ^ Fleming, Michael (2008-11-19). “Neveldine, Taylor leave 'Jonah Hex'”. Variety. http://www.variety.com/article/VR1117996197.html 2009年4月8日閲覧。.
- ^ Kit, Borys (2009-01-06). “'Horton' helmer has 'Hex' next”. The Hollywood Reporter.
- ^ Kit, Borys (2009-03-31). “Will Arnett joins 'Jonah Hex'”. The Hollywood Reporter. http://www.hollywoodreporter.com/hr/content_display/film/news/e3i19ba8a8fc75ea904e5bddb94d43c08d7 2009年4月8日閲覧。. (Subscription only)
- ^ “Meet Saloon Lilah, a Jonah Hex Comic-Con Exclusive from Tonner”. Dreadcentral.com (June 18, 2010). January 31, 2011閲覧。
- ^ “National Entertainment Collectibles Association, Inc”. necaonline.com (April 23, 2010). April 27, 2010時点のオリジナルよりアーカイブ。January 31, 2011閲覧。
- ^ “Jonah Hex coming to HeroClix in 2010 : Heroclix.com – Wizkids/NECA, Inc”. Heroclix.com (June 1, 2010). July 11, 2011時点のオリジナルよりアーカイブ。January 31, 2011閲覧。
- ^ “DC Direct”. Dccomics.com (April 21, 2010). January 31, 2011閲覧。
- ^ “DC Direct”. Dccomics.com (April 21, 2010). January 31, 2011閲覧。
- ^ “DC Direct”. Dccomics.com (April 21, 2010). January 31, 2011閲覧。
- ^ “Weekend Box Office Results for June 18-20, 2010 - Box Office Mojo” (英語). Box Office Mojo. 2010年10月21日閲覧。
- ^ “Jonah Hex Movie Reviews, Pictures”. Rotten Tomatoes. Flixster. 2010年10月5日閲覧。
- ^ “Jonah Hex (2010)”. Rotten Tomatoes. 2018年5月6日閲覧。
- ^ “Jonah Hex Reviews”. Metacritic. 2020年4月20日閲覧。
- ^ “Cinemascore”. cinemascore.com. 2018年10月6日閲覧。
- ^ Keith Phipps (June 17, 2010). “Jonah Hex Film Review”. The A.V. Club. The Onion. June 26, 2010閲覧。 Rating F.
- ^ “Jonah Hex. Rogerebert.com”. Chicago Sun-Times. (June 16, 2010). http://rogerebert.suntimes.com/apps/pbcs.dll/article?AID=/20100616/REVIEWS/100619987 January 31, 2011閲覧。
- ^ Pond, Steve (December 18, 2010). “Detroit, Houston Critics: 'Social Network,' Ho Hum”. The Wrap. https://www.thewrap.com/awards/column-post/detroit-houston-critics-social-network-ho-hum-23347 December 18, 2010閲覧。
- ^ Laydon, Joe (December 18, 2010). “'Social Network' lauded by Houston crix: Film continues dominance of award season”. Variety. https://www.variety.com/article/VR1118029267/ December 18, 2010閲覧。
外部リンク
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1941年 - 1950年 |
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1951年 - 1970年 |
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1971年 - 2004年 |
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2005年 - 2013年 (DCEU開始以前) |
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2013年 - (DCEU開始以降) |
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関連項目 | |
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